2010年02月12日

価格より「自分の好み」にこだわる

野村総合研究所の生活者1万人アンケート調査で、価格より「自分の好み」にこだわる人が増加傾向にあるという結果が出ています。

(詳細は、2010.2 日経消費ウオッチャーに掲載されています)

前回の記事で、ストリートファッション写真家の シトウ レイ さんが、
「安いという理由で選ぶ買い方は、本質的ではないような気がします。高いものを買うのがぜいたくではなくて、自分の好きなもので周りをそろえるのがぜいたくだと思います」
とお話されていたことと、ほぼ一致する調査結果です。

とにかく安いものを買うという低価格志向は多いものの、一方で自分のライフスタイルにこだわって商品を選ぶ人が増えていることは、とても興味深い事実です。

デフレ、デフレ、と言われていますが、若者を中心に新しい動きがあることを見逃してはいけません。

お金がない、消費しない、と言われる若者ですが、全くない≠けではありませんので、そこを取り込むビジネス戦略こそが、これから必要になることでしょう。



余談ですが…
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:58| 秋田 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月10日

路上の若者、

朝日新聞 be on Saturday のフロントランナーに、ストリートファッション写真家の シトウ レイ さんが載っていました。

シトウさんは若者の流行について、次のようにお話されていました。

rojo_001.jpg

――最近はユニクロなどのファストファッションが全盛です。

欲しいものであれば、それがファストファッションであっても、ブランドのデザイナーが気合を入れて作った服でも関係ないけど、安いという理由で選ぶ買い方は、本質的ではないような気がします。高いものを買うのがぜいたくではなくて、自分の好きなもので周りをそろえるのがぜいたくだと思います。ファッションにはその人が表れてくる。「今は買えないけどいつかは」という気持ち持つことも大切です。

(2010年2月6日 朝日新聞より)


社会現象になった「スカート男子」や「森っ子」をいち早く見出した シトウ レイ さんの視点は、今の若者を的確にとらえています。

潜在意識では自分の好きなもの≠求めていて、そのモノがただ安いだけなのです。

これをデフレというのでしょうか?
少し違うように思われます。

値段を安くしたが売れない…というモノは、そこにピントが合っていないということになりますね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 01:44| 秋田 | Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月09日

女性も時々、立ち食いそば

「男性会社員御用達」のイメージが強かった、立ち食いそば∞低料金の散髪店∞カプセルホテル≠ネどで女性客が増えており、そば店では3割、散髪店では客の半数を女性や子どもが占める店もあるそうです。

女性客の取り込みへ向け、店側が内装・客席やメニューに知恵を絞っていることが奏功しているそうですが、その真相は?

soba_001.jpg

東京ガス都市生活研究所の中塚千恵所長は、「若い世代は、男女雇用機会均等法施行などを受け、幼いころから性差の少ない教育を受けてきた。男性客が多い場所へいくことを女性は気にしていない」と指摘しています。

さらに、「不況で価格の安いところを利用する機運も女性に高まったのではないか」ともみています。

(2010年2月9日 日本経済新聞より)


「女性をターゲットにすればいいんだ!」

と思った方も多いかと思いますが、単純に女性をターゲット≠ノすればいいというお話ではなさそうです。

不況下で働く女性が増えるにつれて、男性だけが活用していた消費の現場に女性が進出してきたという構図です。つまり女性客をつかまえに行った市場ではなく、女性客自らこの市場にきたのです。
ですから、元々の顧客(男性客)が「なぜ使うのか」「何を望んでいるのか」「なぜここなのか」などを分析したうえで、女性の視点から「気になる点」「清潔感」「デザイン」などを検討していかなくてはいけせん。

言い換えると、

「男性をターゲットにしながら、女性を囲い込む」

といったところでしょうか。

広がりを見せている市場や好調な市場をみる際には、単純に見てはいけません。
必ずと言っていいほど、いくつかの条件と機会が重なっているハズです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:48| 秋田 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月07日

トヨタの安全神話崩壊は…

世間を騒がしている話題の一つに、トヨタ自動車のリコール問題があります。

日本の誇る大企業の危機とも言える大きな問題ですから、関心が高く話題になるのは当然のことですね。しかしマッドハカセが思うに、今になってリコール問題が大きくなっていることが関心の高さになっているのではないでしょうか。

以前、トヨタ車のユーザーから車庫で単独事故を起こしたことを聞きました。その内容は… アイドリングが3000回転以上になったままになり、その状態でギヤを入れた(オートマチックをDに)途端、急発進してぶつかったそうです。

また、こんな例もあります。
高速でブレーキを強く踏むと、速度が落ちてきてからブレーキがスカスカ≠ネ状態になる。
(低速になってからより強く踏まないと効かない)
坂道でブレーキを使い続けると、異音が発生する。
(通常の使用状態で)

いずれも今問題になっているアクセルとブレーキの異常です。

おそらく、このような苦情が10年ほど前からトヨタにはあったかと思いますが、問題視してはいなかったと思います。


トヨタがGMを抜いて自動車会社世界一になった時期の周辺に製造されたトヨタ車が、全般的に危険だとマッドハカセは思っています。

コスト削減で犠牲になったのは、安全だったのでしょうか。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 01:39| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『の』に隠された、ヒットの秘密

突然ですが、このタイトルに共通するのは何でしょうか?

「千と千尋の神隠し」

「ハウルの動く城」

「もののけ姫」

「崖の上のポニョ」

「紅の豚」

「魔女の宅急便」

「風の谷のナウシカ」

「となりのトトロ」

「天空の城ラピュタ」

全てヒットしたジブリ作品である、というのは正解ですが…
実はタイトル全てに 『の』 が入っているのです。

つまり、ヒットしたジブリ作品のタイトルには 『の』 が入っているのです。


最近、秋田でヒットしている商品で「男鹿のやきそば」があります。
お気づきかもしれませんが、このネーミングにも 『の』 が入っているのです。

oga_yakisoba_003.jpg

『の』 が入ることで、どのような効果があるのかはわかりませんが、ネーミングやタイトルがやさしく、親しみやすいように感じられることは確かです。また、ストーリー性に広がりがあるようにも感じられます。

たとえば「横手やきそば」であれば、目玉焼きと福神漬が乗っていて…といったように、ある一つの形態の商品を思い浮かべるかと思います。

それに対して 『の』 が入る「男鹿のやきそば」は、ある程度の形態は決まっているものの、その他は自由でいろんな商品があることを想像させてくれます。まさしく「男鹿のやきそば」は、ある程度の形態があって、その他は自由につくれる商品なのです。

なんとなくですが、自由な部分にその土地のストーリー性が感じられます。


ジブリ作品と「男鹿のやきそば」のヒットには、このような理由があるのではないでしょうか。

定かではありませんが…
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:56| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月03日

『ない』モノづくりA

家電量販店の店頭を眺めますと「これもあります、あれもあります」と、便利な機能をいろいろ足すことで付加価値を高めた、最新型の電化製品がたくさん並んでいます。ところが最近は、逆に「ない」ということを付加価値としてうたう製品が現れ、なかにはヒット商品も生まれているそうです。

「ない」が価値を生む新家電には、下図の4つがあてはまります。
 
 ・蒸気がない炊飯器
 ・本体が熱くないアイロン
 ・羽根がない扇風機
 ・水をほとんど使わない洗濯機

nai_001.jpg

(2010年1月30日 朝日新聞beより引用)


開発のコツは、従来の常識を覆すことです。

以前マッドハカセは、「機能性はもはや付加価値ではない」というお話をしました。
それは、機能性自体が付加価値でなくなっているということでしたが、今回の「ない」の付加価値は少々違うようです。

機能自体はあるのですが、それを隠して見えなくする「こと」が機能性になっているのです。

昨年から流行りはじめた「ない」が価値を生む新家電、今年ブレイクしそうな気配です。


次回は、ミニマムでシンプルの「ない」についてお話します。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:01| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月02日

『ない』モノづくり@

2010年1月14日 秋田さきがけの『暮らしのアドバイス』に、こんな記事が載っていました。

◆◆◆◆◆

「やらないこと」を考える

 新しい年を迎え「今年こそ、これにトライしよう」「あそこに行ってみたい」などと、思いが広がっているだろう。逆に「これだけは、やらない」ということを、あわせて考えてみたらどうだろうか。
 例えば、買い物で目当ての物以外に安い特売品などを「ついで買い」しない、健康を考えて夜遅くには重い食事はとらない、できるだけ歩くようにして車は利用しない―などだ。
 一気に大きな目標をたくさん立てるのではなく、自分なりに可能かなと思うくらいのことで、自分を律してみよう。意識して心掛けていくうちに、自分や暮らしを見つめ直すきっかけにもなる。

(2010年1月14日 秋田さきがけより引用)

◆◆◆◆◆


「○○しよう」ではなく、「○○しない」「○○をとらない」

つまり、○○『ない』と考えることがポイントです。
マッドハカセは、この考え方に共感しました。

しかも、『ない』が今年のモノづくりのキーワードであるような気がします。
詳しくは、次回お話します。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 01:30| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月31日

気軽な「友チョコ」人気

飾り付け用製菓などを使ってチョコレートをキラキラ飾る「デコレーションチョコ」が、女子中高生の間で流行しているそうです。2月14日のバレンタインデーに友達同士で手作りしたものを交換し合うのが若者流で、企業も若者がチョコを飾る文化に着目しています。

江崎グリコが全国の10〜20代の女性500人(中学生以上)を対象に実施したインターネット調査で、バレンタインデーが、好きな男性に告白するより、チョコレートを介して女性同士が盛り上がるイベントとして定着していることが分かったそうです。

 ◆チョコを贈る予定の相手(複数回答)◆

  「告白したい男性」 : 11.2%
  「彼氏」 : 32.0%
  「女友達」 : 74.0%

 ◆昨年「友チョコ」をもらった◆

  「もらった」 : 92.2%

 ◆昨年あげたチョコは◆

  「デコリ」 : 77%
  「市販品」 : 49%
  (デコリ:市販品をアレンジするなど何らかの手を加えたチョコ)

 ◆チョコレート購入の平均予算◆

  「友チョコ」 : 438円
  「告白チョコ」 : 952円
  「彼氏チョコ」 : 1781円

帝塚山大学の谷口淳一准教授は、「メールの普及などで面と向かったコミュニケーションが減りがちな携帯世代の若い女性には、友チョコは人間関係を密にする手段として浸透している」と分析していました。

(2010年1月23日 読売新聞、秋田さきがけより)


だからロッテガーナチョコレートのCMは、女の子から女の子へデコリのチョコをあげるストーリーになっているのですね。




また、伊勢丹によりますと、「女性のカワイイという感覚が(チョコを選ぶ)決め手になる」そうです。

(2010年1月27日 読売新聞より)


カワイイ≠理解できるのは「女性」ですから、販売戦略の面から見てもバレンタインは「友チョコ」が主流ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 02:16| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

軽油は余っているのに…

何かと話題の絶えないエコ≠ナすが、新しい技術や開発に注目しすぎて見えなくなっている部分も多くあることに多少の疑問を感じています。

たとえばディーゼルエンジン。

ディーゼルハイブリットの開発が遅れているのはなぜでしょうか?

理論上、ガソリンハイブリットより燃費性能に優れ、CO2排出量も少ないはずのディーゼルハイブリットです。しかし、それを実証したメーカーはありません。この実用化の遅れになっているのは、コストと重量なのだそうです。しかも、規模の大きい日米市場が意図的にディーゼルを排除してきたため、グローバルなコスト回収も難しいというのも理由の一つにあげられます。

マッドハカセがディーゼルに着目している理由は、燃費やCO2排出量もそうですが、エネルギー資源に乏しい日本で効率的に化石燃料を使えるからです。

実際のところ、ディーゼルエンジンの燃料となる軽油が日本国内で余っているのです。
そして、その余った軽油は輸出しているといいます。
エネルギー資源に乏しいと言いながら、軽油は無駄にしているのはどうでしょうか。

精製量に対して需要がないのは仕方ないとしても、一方でエコ≠ネバイオディーゼルを生産することに力を入れています。むしろこちらの方が無駄を助長し、エコ≠ニ言えるのか?という疑問が湧いてきます。

まだまだ発展途上のエコ≠ナすが、その前にムダ≠なくさなくてはいけませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 01:11| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月26日

『日本の個人消費の行方』は?

1か月ぶりの更新となります。

この間に市民講座の講師をやったり、調査等で秋田をしばらく離れていました。
普段の仕事ではメンタルケアに追われ、アタフタしておりました。

そんなこんなで1か月間ブログは休んでいましたが、マッドハカセは相変わらずです。
溜まりに溜まった新聞を読んだり、十数冊のビジネス書を読んでいました。

その中で気になった本をご紹介しましょう。


「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち

「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち

  • 作者: 松田 久一
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/11/13
  • メディア: 単行本





シンプル族の反乱

シンプル族の反乱

  • 作者: 三浦 展
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2009/07/09
  • メディア: 新書





欲しがらない若者たち(日経プレミアシリーズ)

欲しがらない若者たち(日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 山岡 拓
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/12/09
  • メディア: 新書




いずれも消費をしない若者達の実情を、各種データや分析から書かれています。
一言で感想を述べると… 「不安」
といったところでしょうか。


しかし、ネガティブに物事を考えても先へは進めません。
内部(日本)から日本経済を見ればそうですが、外部からみたらどうなのでしょうか?

『日本の個人消費の行方』をイケアの日本進出を成功させた欧州ビジネス協会のトミー・クルバーグ会長は、次のようにお話していました。

「デフレと呼ばれるマクロ現象をミクロの視点で観察すると、必ずしも悲観しなくてもよいのではないか。多くの人がユニクロで安い服を買えば、少数の人が高級ブランド品を買うより消費は大きくなる。高品質=高価格から高品質=低価格へと消費のトレンドの変化が劇的に起きている。日本の消費者は変わりつつある」

「消費者とは買い物の現場で発想を膨らませるものだ。低価格で買い物を楽しむことで、人々の間にモノを買う行為への抵抗感が薄れ、消費をめぐる楽観論が広がる。将来的に値段が下がると予測して買い控えが起き、消費が落ち込むという悪質デフレが進行している印象はない」

(2010年1月26日 日本経済新聞より)


消費のトレンドの劇的変化であり、若者達の実情のような悪質デフレではないとすれば、
「不安」を抱えて立ち止まるのではなく、その変化に対応する術を得るために前へ進まなくてはいけないのです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:46| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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