この間に市民講座の講師をやったり、調査等で秋田をしばらく離れていました。
普段の仕事ではメンタルケアに追われ、アタフタしておりました。
そんなこんなで1か月間ブログは休んでいましたが、マッドハカセは相変わらずです。
溜まりに溜まった新聞を読んだり、十数冊のビジネス書を読んでいました。
その中で気になった本をご紹介しましょう。

「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち
- 作者: 松田 久一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/11/13
- メディア: 単行本
いずれも消費をしない若者達の実情を、各種データや分析から書かれています。
一言で感想を述べると… 「不安」
といったところでしょうか。
しかし、ネガティブに物事を考えても先へは進めません。
内部(日本)から日本経済を見ればそうですが、外部からみたらどうなのでしょうか?
『日本の個人消費の行方』をイケアの日本進出を成功させた欧州ビジネス協会のトミー・クルバーグ会長は、次のようにお話していました。
「デフレと呼ばれるマクロ現象をミクロの視点で観察すると、必ずしも悲観しなくてもよいのではないか。多くの人がユニクロで安い服を買えば、少数の人が高級ブランド品を買うより消費は大きくなる。高品質=高価格から高品質=低価格へと消費のトレンドの変化が劇的に起きている。日本の消費者は変わりつつある」
「消費者とは買い物の現場で発想を膨らませるものだ。低価格で買い物を楽しむことで、人々の間にモノを買う行為への抵抗感が薄れ、消費をめぐる楽観論が広がる。将来的に値段が下がると予測して買い控えが起き、消費が落ち込むという悪質デフレが進行している印象はない」
(2010年1月26日 日本経済新聞より)
消費のトレンドの劇的変化であり、若者達の実情のような悪質デフレではないとすれば、
「不安」を抱えて立ち止まるのではなく、その変化に対応する術を得るために前へ進まなくてはいけないのです。