2008年03月20日

「国立新美術館」2つの作品

先週、マッドハカセは「国立新美術館」を見てきました。

国立の美術館として日本で5つ目の「国立新美術館」は、コレクションを持たないなど様々な新しい試みを行っています。
しかしここには、2人の有名デザイナーの作品が常に展示されているのです。

コレクションを持たないハズなのに…

その作品は、展示ホールにはないのです。
そして、いつでも無料で見ることができます。

NACT_001.JPG

◆作品その1◆

「国立新美術館」そのものです。
これは、建築家の故黒川紀章さんが設計したモノです。
曲線のガラスカーテンウォールと、直線で構成された展示スペースが特徴的ですね。

◆作品その2◆

「国立新美術館」のロゴです。
時代を代表するアートディレクター・佐藤可士和さんの作です。
情報が集まり行き交うアートセンター的な役割も果たす、新しい在り方を漢字の「新」一文字で表現したそうです。


モノづくりの究極は、六本木で見ることができます。

http://www.nact.jp/
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:12| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月15日

デザインで商品価格を10%上げられる!?

食品容器、飲料ボトル、生活雑貨の外装など、日頃何気なく手に取る製品のパッケージについて、消費者が感じる主な不満は…

「開封しにくい」
「出し入れしにくい」
「保存する仕組みがない」
「説明が読みにくい」
「分別しにくい」
「ゴミがたくさん出る」

の6点だそうです。

マッドハカセもお菓子の袋を開けたとき、勢い余ってバラ撒いてしまったことがありました。


◆納豆容器◆

納豆容器について、不快感を覚えたり、不便を感じているが多いようです。

もし、手や容器がベトつかず、ビニールシートや個袋などの小さなゴミが出ず、食べた後、ゆすいだりふき取ったりする必要がなく、簡単かつ衛生的に捨てられるパッケージを採用した納豆が販売されたとします。

「3パック128円として、いくらまでなら購入したいですか?」

の質問に対して、

「10円程の上乗せは許容」

だそうです。
つまり、納豆容器を改良するだけで、「10円程」の付加価値が付くのですね。


◆米袋◆

米袋に持ち手が付いて、簡易的な保存容器にもなる画期的な商品が発売されたとします。

「5`入り3000円として、いくらまでなら購入したいですか?」

の質問に対して、

「270円程の上乗せは許容」

だそうです。


開封性や使用性を高めるユニバーサルデザイン、分別性を備えるエコロジーデザインに対して配慮をすれば、消費者は少し高くても購入してくれる可能性が高いようです。


◆ボックスティッシュ◆

ボックスティッシュが、あなた好みのデザインになったとします。

「5箱で290円として、いくらまでなら購入したいですか?」

の質問に対して、

「20円程の上乗せは許容」
だそうです。


◆お酒◆

お酒が、あなた好みのデザインになったとします。

「750ml入りで3000円として、いくらまでなら購入したいですか?」

の質問に対して、

「400円程の上乗せは許容」

だそうです。


4つの製品全体で、既存の商品より優れたデザインの商品なら、許容金額平均は「約10%増し」が可能のようです。

デザインの役割は、非常に大きいですね。

(売れるパッケージデザインの秘密50より)
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 18:26| 秋田 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日

この春は、イエロー旋風!

この春、イエロー旋風が巻き起こる−−。

という記事を日経流通新聞(日経MJ)で見つけました。

以前、マッドハカセは「」「」「」などの流行(らしい)をお伝えしてきましたが、それらの色は「イエロー旋風」の前兆だったようです。

ここ数シーズン、落ち着いたモノトーンの傾向が続いていた女性たちの装いで久しぶりに色が復活し、その色が「イエロー」なのです。目立つ色だけにアクセントには取り入れられても、着こなしではこれまで脇役だったそうですが、今春は主役に踊り出る人気ぶりだそうです。それは、女性たちの今の気分が後押ししているようです。

もともとイエロースポーツの印象が強くなったり、子供っぽく見えたりと着こなすには難しい色とされていたようですが、「気分を変えたい」と購入していく傾向があるそうです。

「今春売れる!」と注目株の小花柄のワンピースでも、「黄色味」の強いものから売れているようです。

シュウウエムラ化粧品(東京・新宿)では、春の新色としてイエローとグリーンのアイシャドーを1月に販売したところ、間もなく完売したそうです。同社では、目の立体感を引き出す脇役的な色として使われてきたイエローを、「初めて顔を彩る主役に位置づけたことが女性たちに支持された」とみていました。

あまりイエローを使われることのなかったにも、薄いパステル調からゴールドに近いものまで、かなりの種類が登場したそうです。


マッドハカセも買い物ついでに婦人服売り場を(サッと)みてきましたが、やはり「イエロー」の比率は多くなっています。約1割から2割が「イエロー」でした。一部のお店のアクセサリーは、半数が「イエロー」でした。

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(「イエローのモノ」 カローラ秋田にて)


こうなると、本格的に春が到来する3月以降、「イエロー旋風」が巻き起こる可能性も高いですね。

買い手である女性たちは、黒、白、グレーといったベーシックな色ばかりを着ていただけに、「そろそろ色が着たい気分」なのだそうです。

秋冬にカラータイツヒットしたのがその兆候みたいです。
マッドハカセが読んでた色の流行は、これだったのですね。


では、なぜ今春「イエロー」が人気を集めるのでしょう?

日本ファッション協会流行色情報センターの大野礼子さんは、「暗いニュースや不安な出来事が多い。そうしたモヤモヤ振り払いたいという心理が働いているのでは」と指摘していました。


なるほど、「振り払いたい」という積極性が出てきたのですね。
以前お話した「緑」は「癒されたい」というものでしたから、今回はそうした出来事に対して立ち向かうという強さが見られます。


「イエロー」は、80年代後半のバブル期にも流行したそうです。当時は世の中のイケイケムードを象徴する濃い色だったそうですが、それに比べると今回の「イエロー」は濁りのないクリーンな色合いで「爽快感やハッピーな気分を求めている」ようです。

従来、幸せな色として好まれたのはピンクだったそうです。だた、ピンクは女性らしさが全面に出すぎてしまうようです。そこで女性たちは、女性らしくあらねばと身構えるより、もっと自然体でリラックスしたいという意識を持ちはじめたみたいです。

その意味では中間色であるイエロー求めだしたのは、女性たちが「中性化」し始めた証しとも言われています。

(2008年3月7日 日経流通新聞より)


今春のモノづくり、「イエロー」がポイントですね。

ただし、鮮魚売り場などに「イエロー」を使うときは注意が必要です。
「黄色」の補色の「」が残存になって、お魚やお肉のうえに作用すると、鮮度が落ちて見えてしまいます。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:45| 秋田 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

これが秋田の『仕立て』だ!川連漆器

秋田の漆器、「川連漆器」をご存知ですか?

秋田県の内陸部、湯沢市がその産地です。川連漆器は、北東北を代表する漆器の一つで、多様な椀の種類は特徴の一つといえます。

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新しいデザインや伝統的な川連漆器120点を集めた展示会「椀の仕立て2」が3月1、2日、秋田市のココラボラトリーで開かれました。漆器の魅力をPRしようと、県漆器工業協同組合(湯沢市、阿部宏見理事長)が2年ぶりに開催したそうです。

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2年前の展示会「椀の仕立て1」では、秋田公立美術工芸短期大学産業デザイン学科の五十嵐潤教授の研究室が、広い客層に受け入れられるデザインを追求したそうです。

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今回の展示会「椀の仕立て2」でも、同大学の同研究室が、直線や正方形などの幾何学的な模様のモダンなデザイン40作品を提案し、川連漆器職人が製作したのです。

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五十嵐潤教授は、
「消費者が模様を選び、受注して作ることができないか考えている。売り方や展示方法を含め、今の時代に合うものを提供したい」
と話されていました。

(2008年3月1日 秋田魁新報より)


五十嵐潤教授が話されたことこそ、モノづくりの『仕掛け』『仕立て』なのです。

前回お話した「曲げわっぱ」、今回の「川連漆器」…
秋田のモノづくりは高いレベルにあると、マッドハカセは思います。

そのためには、『仕掛け』と『仕立て』がポイントですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:53| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

使い続けたい、ご当地デザイン「曲げわっぱ」

時代を超えて使われ、作り続けられている“ロングライフ”の商品を紹介する展覧会「ニッポンビジョン」が、東京・世田谷区のセレクトショップ「ディアンドデパートメント」で開かれました。47都道府県から集められた、約200種類が展示されていたそうです。

特設スペースには、多種多様な地場産品や伝統工芸品が県別に並んでいたようです。

秋田の「曲げわっぱ」

岩手の「南部鉄瓶」

東京の「亀の子たわし」

などです。

これらは、BRUTUS 600号の特集「アノニマスデザイン(作者が特定できないデザイン)」の中でも紹介されていました。

こうした商品はこれまで物産展などの催しや、旅行者向けのお土産店で販売されることが多かったようです。展覧会では、日々の暮らしの中で普通に使ってもらうことを提案し、全国の雑貨店などで継続的に販売することを目指すそうです。

グラフィックデザイナーで同店代表のナガオカケンメイさんは、

「政府の補助金などで、各地に地場産業活性化のプロジェクトが起こったが、一時的なブームで終わりつつある。新商品を開発しても、売り方や売り場を考えてこなかったのではないか」

と指摘していました。その上で、

「昔からあってその土地らしいデザインのメードインジャパンの商品を、若い世代に合った形で紹介したい。日常生活の中に溶け込ませることでいいものを次世代に伝え、残していきたい」

と話されていました。

入場は無料で、展示品の販売もおこなっているそうです。

展覧会は、2月28日〜3月11日は「ディアンドデパートメント」大阪店、3月18日〜30日は同札幌店に巡回するそうです。

(2008年2月9日 読売新聞より)


最近、秋田の「曲げわっぱ」が注目されていますね。
あるデザイナーの方は、秋田のモノづくり技術の高さとセンスを評価されていました。

しかし、ナガオカケンメイさんのご指摘通り、「曲げわっぱ」も「新商品を開発しても、売り方や売り場を考えてこなかった」ためか、いまひとつの広がりです。

そんな「曲げわっぱ」ですが、使い方を広げるため、いろいろな形に進化しています。

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おもしろいですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:47| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

見えてて、見えない、モノづくり

形のカラクリのお話です。
さて、このモノはなんでしょうか?

@ 左が右より長い

A 実は長方形

B 黒が大きい

C 芯の太さが違う

D なぜか楕円形


答えはこちらです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:37| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

「緑」と「青」、流行の兆しあり!?

2月1日から8日まで開かれた2008〜2009年秋冬ニューヨーク(NY)コレクションでは、ユニークな格子柄の服が目に付いたそうです。デザイナーたちは、伝統的な模様に様々な手を加え、服の新しい表情を探っていたようです。

(2008年2月10日 読売新聞より)

マッドハカセは、服のデザインについてよくわかりませんが、記事の写真を見て、その色使いに注目しました。

Y-3は、オレンジ、黄色、緑と、鮮やかな色使いのチェックの服でした。
マーク・バイ・マーク・ジェイコブスは、青みの緑に大胆な千鳥格子を使っていました。

この2社に共通しているのが「緑」です。

以前、「「緑色」が武器になる時代!?」でもお話しましたが、今は「緑」がポイントみたいです。
実際の「緑」の使い方は、Y-3のようにアクセント程度で使う方が、バランスが取れますね。


もう一つ、マッドハカセが気になっている色があります。

「青」です。

先日、仙台駅に隣接するS-PALへ行ってきました。

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そこで、青いマフラーを巻いた人や、青いタイツを履いた人を多く見かけたのです。
その青は、缶ピース(煙草)のような深い青です。詳しくは、dull blue(ダル・ブルー)や、vivid blue(ビビット・ブルー)です。

店員さんの色使いを見てみますと、やはりそのような青を使っています。
これから「青」が流行するのでしょうか?

しかし、「青」を使うときには注意が必要です。
誰でも、その「青」が似合うわけではありません。
個人一人ひとりに似合う色、パーソナルカラーが「青」ではない人の場合、もちろん似合わないのです。

人には、自分自身が持つ色があります。
それは、次の2つです。

◆ブルーアンダートーン(青みがかった肌色、色白の人に多い)
◆イエローアンダートーン(黄みがかった肌色、日本人に多い)

基本的にブルーアンダートーンの人は、パーソナルカラーが「青」になります。つまり、ブルーアンダートーンの人には、「青」が似合うのです。

流行色を使う前に、自身のパーソナルカラーを判断しなくていけませんね。

ちなみに、マッドハカセはイエローアンダートーンです。
「青」は似合わないです…
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:48| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

「こまち」のロゴは、良寛を意識

秋田新幹線「こまち」のロゴは、有名デザイナーの作であることを知っていましたか?

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キッコーマンの醤油瓶などのデザインで有名なインダストリアルデザイナー、榮久庵憲司(えくあん・けんじ)さんの作品だったのです。

キッコーマンの醤油瓶は、アノニマスデザイン(デザイナー不詳のデザイン)だと思っていました…
勉強不足です…

榮久庵さんは、「こまち」のロゴについて、
「『こまち』の文字は大好きな良寛の文字を意識して、私が筆で書きました。筆で書いた後に、色を変えて、ジャジーな雰囲気に。ローマ字のルビを付けたのは、外国人でもわかるように配慮しました」
と言っておりました。

(成美堂出版「日本のロゴ」より)



字の感じとやさしい色合いは、「こまち」のネーミングにピッタリですね。

秋田新幹線でお出かけの際、「こまち」のロゴで記念写真を撮るといいですね。
良寛の文字が、旅の思い出を美しく演出しますよ。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 12:48| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

おいしい色とは

一般に私たちが認識できる色は1千万前後と言われています。

カラーコンサルタントの加藤京子さんは、「人間の五感のうち視覚が87%を占める」と話しています。
一方、味覚は1%で、視覚は色が55%、形が45%で決まるそうです。

味覚と脳を研究する大阪大学大学院歯学研究科の山本隆特任教授は、「人間は特に食べ物の色に敏感だ」と話しています。
そして、おいしさを色で見わける能力は進化の過程で遺伝的に人間に備わっているそうです。

(2008年2月2日 日本経済新聞より)

食べモノにとって色は、とても重要ですね。


ところで、「おいしい色」とはどんな色でしょう?

食べモノによって感じ方が違いますが、一般的に「赤」「黄」「緑」がおいしい色です。
例えば、マクドナルドやすき屋は看板などに「赤」「黄」を使っていますし、モスバーガーは「赤」「緑」を使っています。

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気をつけなくてはいけない色は、「紫」です。
これはブルーベリーやブドウなどの一部を除き、食欲を削ぐ色なのです。つまり、おいしく見えない色です。

また、「黄」を多用することにも注意が必要です。
ある色を見続けて目線を外すと、そこに反対色が見えることがあります。これは「心理補色」と言われる現象です。
「黄」の反対色は「紫」です。
つまり、「黄」が多いと「紫」が被って見えてしまうのです。だから、生鮮売り場では「黄」を使わないのです。
逆に「緑」は「赤」を鮮やかに見せる効果があるので、おさしみやお肉の売り場で使われるのです。


このように、「食べモノ」のモノづくりでは色が重要になってきます。
色の性質をよく知って、モノづくりをしなくてはいけませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 20:08| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日

秋田のイメージカラーは青緑!?

色は地域によって美しいと感じる色が違うそうです。


日本列島を大ざっぱに分けると、北のほうは青緑や青などの寒色系で、南のほうは黄色やオレンジ、赤などの暖色形がきれいにみえるそうです。

沖縄では赤が、北海道では青が美しく見えるのですね!

これは、波長の長い光りはまっすぐ地上(南の地域)に届くのに対して、波長の短い光りは大気中の粒子に当たって散乱し、遠くのほう(北の地域)に届くからだそうです。

そうすると、赤やオレンジなどの暖色系の光はより多く南に届くためそれらの色が美しく見え、青や青緑などの寒色系の光はより多く北に届くためそれらの色が美しく見えるわけだそうです。

(加藤京子 著「一瞬で心をつかむ売れる色の使い方」より)



たしかに、沖縄の泡盛ワンカップの色はオレンジでした。沖縄をイメージできましたし、暖かさを感じました。
それはまさに、この色仕掛けだったのですね。

このお話からすると、秋田は青緑…あ、杉の色ですね!


モノづくりで色彩を考えるときに、色の地域差を考えなくてはいけませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 03:42| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

『色覚バリアフリー』で良さを演出する

私たちは、たくさんの色に囲まれて暮らしています。
色のない生活はありえないといっていいでしょう。

そしてモノづくりにとっても、色は大切です。
おいしさや辛さを伝えたり、カジュアルさやエレガントさを演出したりと、とても重要な役割をしています。
色彩戦略が、企業のイメージや売り上げを左右するといっても過言ではありません。

しかし、その色彩戦略が300万人以上の人に伝わっていないかもしれないのです。

この人達は「色弱」と呼ばれる視覚障害を持っています。
色弱の人の多くは、色彩感覚のずれによる生活の支障はなく、大抵の人が信号の色も判断できるそうですが、微妙な色の違いを判別することは難しいようです。

たとえば…

・コーヒー牛乳と野菜ジュースを間違える…
 
・色の違うソックスを片方づつ履いていて気付かない…

・洋服を選ぶとき、とんでもない色を選んだ…

・ピンク色のスニーカーを水色だと思った…

・車の色を遠くからでは間違える…

などです。

そこで企業側が「広告や商品の良さが伝わらないのでは困る」と考えはじめ、色弱の人にも見やすい色づかいをする『色覚バリアフリー』の試みが広まっているそうです。

このような『色覚バリアフリー』を推進するのが、NPO法人「カラーユニバーサルデザイン機構」(CUDO)です。

http://www.cudo.jp/

(2007年5月20日 朝日新聞より)


これはモノづくりにとって深刻な問題ですが、色弱の人を知れば解決できる問題です。
それでは、「色弱の人の見え方」と「色覚バリアフリー手法」の一部を見てみましょう。


◆色弱の人の見え方

色弱にはさまざまなタイプがありますが、一般的に赤や緑がこげ茶色に見えます。
見え方の違いを色票で比べてみましょう。

色弱_001s.JPG

「赤」と「緑」のクリスマスカラーでは、色彩表現が伝わらないのです。
「青」や「黄」をうまく使って、色彩を表現することがポイントですね。
色弱の人は、ほとんどの色が「茶色」に見えています。
もしかしたら、「茶色」を使ってエレガントさを演出している「ルイ・ヴィトン」が、色弱の人を考えた色彩戦略の手本になるかもしれません。

◆色覚バリアフリー手法

・デザインの周りに白や黒の縁取りを入れる
・地の色に斜線や横線などの模様を入れて色の差を強調する

などです。


これからのモノづくりは、「バリアフリー」が重要なポイントになるでしょう。
そして、本当の良さは「バリアフリー」の中にあるかもしれません。
「ルイ・ヴィトン」のように…です。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:44| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

ビールの基本色は?

前回に引き続き、ビールの色についてお話します。

ビールの地色が「白」、「黒」、「金」、「銀」の場合は好印象を与えることがわかっています。
したがってこの4色は商品の基本色ともいえる色で、単独でも、「白」と「黒」、「白」と「金」、のように2色の配色にしても、「赤」や「青」の有彩色と組み合わせても、よい印象を与えます。

サントリーの「プレミアム・モルツ」は、地色が「金」で、「青(紺)」の有彩色との組み合わせでした。
よい印象でしたね。

ここでのよい印象とは、高級品、贅沢品といった付加価値を高めるような印象です。
商品の原材料の色や、それを加工した色とも無縁のこの4色は、純粋、完全、最高などの意味を与える役目を果たしているようです。

缶ビールの模擬デザインにいろいろな色を使い、ビールらしさが感じられるモノを選んでもらうという調査では、「琥珀色」、「黄色」、「黄土色」などを選ぶ人が多く、「ピンクみ」、「緑み」を帯びた色を選ぶ人は少なく、「紫」、「青」の缶を選ぶ人は皆無に近いという結果が出ています。
(いつの調査データかわかりませんが…)

この調査結果に従えば、缶全体が青い「プライムタイム(アサヒ)」、緑色の「エビス・ザ・ホップ(サッポロ)」などは、挑戦的な商品なのかもしれませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 01:51| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月25日

色で見る、プレミアムビールの攻防戦!

ブランドマークや商品パッケージには、そのイメージカラーがあります。
たとえば、コカ・コーラは「赤」、スターバックスは「緑」などがそうです。

イメージが「一色」になるようにしかけていく「一色訴求」を、カラーコンサルタントの高坂美紀さんは「売れる色・売れるデザイン」の中ですすめていました。

つまり、一色にすべてを入れ込むのだそうです。
そうなると「色味」は慎重に選ばないといけませんが、それさえ決まればインパクトの強い商品になるそうです。
ただし、気をつけることは、競合他社製品と似た色にしないことだそうです。

もしそうしてしまうと、マネた印象がぬぐえずイメージダウンになるばかりか、先行販売した他社製品の「本物感」が強くなり、結果としてダメージを受けてしまうようです。

「一色訴求」を成功させるには競合他社の色と、印象の違う色で攻めるのがコツだそうで、たいていの場合は反対色を出すといい結果が生まれるそうです。
たとえば、赤のコカ・コーラに青のペプシコーラが戦いを挑んだように…です。

(高坂美紀著「売れる色・売れるデザイン」より)




このお話を読んだとき、マッドハカセはある商品の攻防戦を思い出しました。

「プレミアム・ビール」です。

しかけたのは、サントリーの「プレミアム・モルツ」です。
ところが、今まであったサッポロの「エビス」に対抗していたようには見えませんでした。

「エビス」がつや消しのゴールドであるのに対し、「プレミアム・モルツ」は光沢のあるゴールドをメインにしながら、サイドに「紺色」を入れて差別化と高級感を演出していたのです。

さらに「プレミアム・モルツ」は、広告やポスターなどのメインカラーに「紺色」を使っています。
これで、「プレミアム・モルツ」 = 「紺色」のイメージができあがりました。
「エビス」との差別化がはっきりしていたので、対抗していたようには見えなかったのでしょう。
そして「プレミアム・モルツ」の人気は、高まっていきました。

そこへ登場したのが、アサヒの「プライムタイム」です。
全体を紺色にし、文字をゴールドにして高級感を出していました。
パッケージの見た目は「プレミアム・モルツ」とそれほど競合していませんでしたが、「プレミアム・モルツ」をマネた印象を持たれていたように思います。(味は最高ですよ!)

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それは、「プレミアム・モルツ」が、広告やポスターなどのメインカラーを紺色にしていたからでしょう。
やはり、カラーイメージを先に作った先行商品の方が有利ですね。

このお話、高坂さんのお話と似ていませんか?


その後「エビス」は、紺色の反対色の「赤」で対抗しました。
限定販売の「琥珀エビス」です。

そして、緑色の「エビス・ザ・ホップ」を発売しました。
サッポロは印象の違う色で攻めようと考えたのかもしれません。
また、「緑色」の心理効果を期待したのかもしれません。
しかし、それだけではありません。

「エビス・ザ・ホップ」と「琥珀エビス」が店頭に並んだとき、「緑」と「赤」の補色の関係が成り立ちます。
補色はインパクトが強いので、人の目を引き付けてしまうのです。

サッポロは、色彩の達人ですね!

最後にキリンです。
「プレミアム・ビール」攻防戦の最中、「ブラウンマイスター(だったかと…)」を出しました。
「プレミアム・モルツ」よりも前からありました、と宣伝していましたが、ゴールド一色…
逆に、対抗する「エビス」の本物感を強くする結果に終わったように思えました。

今は、「琥珀エビス」と真正面から勝負(!?)の「ニッポンプレミアム」が発売されています。

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このように、パッケージの色からこんな物語が見れるのです。
おもしろいですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:25| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

秋田のアノニマスデザイン「曲げわっぱ」

アノニマスデザインってご存じですか?

アノニマス=anonymousとは「無名の」「作者不明の」という意味で、アノニマスデザインとは作者が特定できないデザインのことです。

さて、どんなものがアノニマスデザインなのでしょうか?
たくさんの名作の中から、代表的なモノを紹介しましょう。

◆二重画鋲

◆唐草模様の風呂敷

◆丸底フラスコ

など…

この3つで、アノニマスデザインがなんとなくわかったかと思います。
「作者不明」で「美しい」モノです。

写真家でデザイナーの常盤 響さんは、秋田のあるモノをベストなアノニマスデザインだと言っていました。
それは、大館の「曲げわっぱ」です。

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留めた部分がグラフィックっぽい模様になっていますが、これは飾りではないそうです。何重にもなったフチを頑丈に固定するのに、一番適した留め方なんだそうです。

常盤のさんは、「どの部分をとっても、これ以上、足したり引いたりできないデザイン」と評価していました。

(2006年9月1日 BRUTUS 600号より)

確かにシンプルで美しい一品ですね。
マッドハカセは、職人の魂がこもった「ミニマリズム」だと思います。
だから、足したり引いたりできないデザインなのでしょう。

以前、ピアノが大好きなカワウソさんがこんなことを言っていました。
「ピアノの発表会では時間が限られているので、メインのところしか弾けない。聞いている人に弾き方の上手下手は伝わっても、曲の本当の良さは伝わらない。弾いている本人は曲の良さがわかるだけに、メインしか弾けないようであれば、弾かない方がいい…」

ピアノの曲も、「これ以上、足したり引いたりできない」のですね。

マッドハカセは「曲げわっぱ」に、音楽と同じ芸術性を感じました。


モノづくりを考えるときに、音楽に浸ってみるのもいいかもしれません。
その感性でモノを見れば、そこにあるアノニマスデザインが見えてくるハズです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:01| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月21日

「緑色」が武器になる時代!?

最近、マッドハカセが気になっている色は「紫」です。
おそらく流行っているのでしょう。

マッドハカセは流行っている色を知るために、女性服売り場を見に行きます。
まずはじめに、店員さんの色使いを観察します。
大抵は複数の店員さんがいるので、共通の色使いをその中から見つけます。
そしてその色が、店内の商品にどのくらい使われているかを見ます。
色の使われ方にもよりますが、その色が商品の約15%を占めていれば、流行っている色と見ていいでしょう。

マッドハカセが観察したとき、一人の店員さんは紫色のストッキングを履いていて、もう一人の店員さんは紫色のアンダーシャツを着ていました。二人とも紫色をメインにするのではなく、アクセント程度に使っていました。

「紫」をちょっと使う。
これが今の流行りかもしれませんね。(12月のお話なので、もう古いかもしれませんが…)


もう一つ、マッドハカセが気になっている色があります。
それは…


ちょっとその前に、ビールのお話をしましょう。

最近の新聞各紙は、発泡酒や第3のビールを含む「ビール類の出荷量」についての記事を書いていました。
いずれの記事も、出荷量の縮小が主な話題です。
その原因は、20〜30代を中心に苦味のあるビール系飲料を敬遠しがちで、「太りやすい」というイメージがあるからだそうです。
先日、ホットビールのお話を書いたばかりなので、残念なお話です…

しかし、残念な話題だけではありません。

アサヒが昨年発売した糖質ゼロの発泡酒「スタイルフリー」の販売量が800万ケースを超える好調ぶりだそうです!

キリンは、第3のビールの新商品「スパークリングホップ」が販売目標を2割上回る売れ行きで、発泡酒では糖質オフ商品「淡麗グリーンラベル」が伸びているそうです。ちなみにこの「淡麗グリーンラベル」は、07年ビール系飲料の商品別国内販売ランキングで7位です。

まだまだ続きます。

サッポロのエビスは関連商品の「エビス<ザ・ホップ>」の投入もあって、エビスシリーズの07年の販売量は前年比18.3%増だそうです。

サントリーの高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」は、72.9%増と急伸!第3のビールの「金麦」も好調です。

(2008年1月18日 日本経済新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞、秋田魁新報より)

全体の出荷量は縮小していますが、一部の商品は元気ですね。


ここで、マッドハカセはあることに気付きました。

好調なビール系飲料に共通することです。
それはイメージカラー、『色』です。
(ごめんなさい、サントリーは除きます)


P1000040s.JPG

そうです!
マッドハカセが気になっている、もう一つの『色』。

もうおわかりですね。

『緑色』です。


カラーリストの高坂美紀さんは、「緑色」について次のようにお話してました。

「緑色」を投入しつつ、全体としては、ふわっと軽くして、ソフトな上質感を出していくと売れる兆しが多くの商品で見受けられます。

たとえばキリンの「スパークリングホップ」は、明るい緑色の地色の缶で、ソフトな上質感を伝えているので人気があります。

また、例年にくらべて男性向けのカジュアルなニットでも「緑色」が目立つなど、「緑」を”人を引きつけるしかけ色”として使う傾向が百貨店などでも多くなっています。

ただし、今年の「緑色」の使い方には注意があります。

印象として「全体が緑」になるくらい広く使って、すっきりさせることです。
それは、安らぐ「緑色」を単純化させることで、視覚的に疲れさせずに都会的な印象を与えることができるからです。
そして、形や字体の角をとり、ソフトに見せることです。

これからは「緑色」と「丸み」が武器になる時代です。

(2008年1月18日 日経産業新聞より)

なるほどです。


マッドハカセは「緑色」をこう分析しました。

「緑色」は、自然の美しい木々を連想するように、くつろぎを与え、疲れをいやしてくれる色です。新しい芽吹きと同様に生命に対する平和と安全を意味します。疲れた目や身体にいちばん楽な色です。

今の社会は、忙しく、ストレスが多いのが現状です。

なので人は、くつろぎを与え、疲れをいやしてくれる「緑色」を自然に求めてしまうのです。
そうだとすれば、一日の終わりに飲む「ビール系飲料」に、「緑色」を求めることでしょう。

マッドハカセの分析は、以上です。


このように、ビールの販売戦略の裏には、色彩の力と、人の心が隠れていたのです。
モノづくりにとって、色彩戦略はとても重要ですね。

今年は「緑色」がポイントです。

「紫色」も忘れてはいけません。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:55| 秋田 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月04日

秋田美人と秋田新幹線こまち

秋田といえば、米、酒、秋田美人でしょうか?
いやいや、なまはげでしょうか…

何度かなまはげのお話をしているので、今日は「秋田美人」のお話をします。

「秋田美人」という呼び名は明治期に生まれたそうです。鉄道が発達し、都市部から訪れるようになった上流階層の人たちが、秋田市・川反などの花柳界の女性を称し、全国に広めたそうです。
(2008年1月1日 朝日新聞より)

「秋田美人」の特徴を、秋田市出身の脚本家 内館牧子さんは、「秋田の女の子は色が白いだけでなく、肌が薄くて透明な感じがする」と書いていました。
(2007年6月1日 秋田魁新報 夕刊より)

http://www.sakigake.jp/

なるほど!「秋田美人」の特徴は、薄く透明な肌の白さなんですね。

それを裏付けるように、JR秋田駅前の百貨店では、全国平均より1段階白いファンデーションが売れているそうです。また、秋田県湯沢市の医師が女子高生4千人の肌を調べたところ、日本人の平均の白色度が23%なのに対し、秋田は約30%で、白色人種(約40%)に近かったそうです。

「秋田美人」の色白の原因は、日照時間の短さや、高い湿度と雪解け水といわれているそうですが、ユニークな説もあるそうです。
一つは、白人の遺伝子が混じっているという説です。
もう一つは、佐竹義宣(さたけよしのぶ)が関ヶ原の戦いに敗れ、水戸から秋田に転封になったとき、水戸の美人をすべて引き連れてきたという説です。
(2008年1月1日 朝日新聞より)

http://www.asahi.com/

いずれのユニーク説も、他所から美人がきたということですね。

しかし、「秋田美人」を象徴する人物、小野小町(おののこまち)は秋田出身です。
(小野小町にはいろいろな説がありますが、秋田出身ということになっています。)
秋田にはもともと美人がいた、ということになりますね。

そのせいか「秋田美人」をイメージさせるモノには、小野小町の名前が使われています。
代表的なモノは、お米の「あきたこまち」、秋田新幹線の「こまち」などです。

ところで、秋田新幹線「こまち」のカラーリングをご存知でしょうか?
流線型の白い車体に、落ち着いた赤いラインが引かれています。

http://www.jreast.co.jp/akita/komachi/index.html
http://www.jreast.co.jp/train/shinkan/e3.html
http://rstreet.cool.ne.jp/arg_E3.htm

じつはこれ、「秋田美人」を意識しているそうです。
肌の白さをイメージしたボディーに、口紅を思わせる赤いライン…まさしく「秋田美人」です!
(成美堂出版 日本のロゴ より)



モノづくりにとって大切なことは、そのモノの背景にあるストーリーです。
秋田新幹線「こまち」には、「秋田美人」というストーリーがあります。
秋田新幹線「こまち」が真っ青だったら…「秋田美人」につながらず、ピンとこないモノになってしまいます。
真っ赤だったら…

はっ!
秋田新幹線「なまはげ」になりますね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月23日

リラックスとカラーコーディネート

マッドハカセは、イオンモール秋田にあるリラックス御所野店へ行ってきました。30分のボディーリラクゼーションです。

店内に入ると、柑橘系のアロマオイルの香り。そして、茶系でまとめた店内に緑のタオルのコントラストがまたいい。

夢心地になってきたあたりで、30分のボディーリラクゼーションは終わりました。

http://www.relax.ne.jp/cgi/group/group_disp.cgi?no=0058

さて、店内に使われていた、茶色と緑にはどのような効果があるのでしょうか?それぞれを解説してみましょう。

茶色は見ると安心してリラックスし、力が得られます。それは、人間が安定した茶色の大地の上に、茶色のレンガや木で家を作って住み、茶色い木の実や茶色く焼けた肉を食べてきたからだそうです。(高坂美紀著 売れる色・売れるデザインより)


そして緑は、くつろぎを与え、疲れをいやしてくれる色です。古代の人々にとって、緑の茂みは危険から身を守るもので、それで緑は生命の平和と安全を意味するようになったのです。

色の持つ力を調べると、リラックスの店内はしっかりカラーコーディネートされてたのですね。メインのボディーリラクゼーションはもちろん、店内の気配りもあって、本当のリラックスが生まれるのです。

モノづくりも同じですね。メインはもちろん、サブのコーディネートも大切です。

posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月22日

クリスマスの色彩

クリスマスカードを買に、秋田市にあるジャスコ土崎港店へ行ってきました。ハンガリーの先生に送るクリスマスカードです。

毎年、クリスマス前にカードが着くように送っているのですが、今年はすっかり忘れていました。というのも、イオンモール秋田に併設する中三でクリスマスフェアーをやっていなかった(やっていたかも知れませんが…)ので、クリスマスカードどころか、クリスマス自体、頭に浮かびませんでした。

http://akita-aeonmall.com/index.html
http://www.nakasan.co.jp/akita/index.html

ハンガリーでは、「メリークリスマス」と「あけましておめでとう」を1枚のカードで送ります。
Kellemes karacsonyi unnepeket es boldog Uj Evet kvanok!
(上にたくさんの点が付きますが、省略です)
今年は、それぞれを分けて送ることにしました。

ジャスコ土崎港店の店内は、クリスマス商戦と正月商戦が混在してとても賑やかです。耳から入ってくる情報はクリスマスソングなので、正月商戦は少々控えめです。目から入ってくる情報は、クリスマスの方が圧倒的に強いように感じました。

幼い頃からクリスマスは「特別なイベント」として考えていたからかもしれません。しかしそこには、とても戦略的な色彩技術があるのです。

クリスマスといえば赤と緑です。赤はサンタさんのイメージ色です。緑は森やクリスマスツリーのイメージ色です。

実はこれ、補色の関係にあるのです。
補色とは、P.C.C.S色相環のちょうど反対側の色になります。

http://www.eonet.ne.jp/~s-inoue/CO2_irohyouji/index-c.html
http://www003.upp.so-net.ne.jp/hana-jun/color/shikisoukan.html

科学的に見ると、
赤は、緑を吸収して赤を反射しているので赤く見えます。
緑は、赤を吸収して緑を反射しているので緑に見えます。
補色は科学的に見ても、反対ですね。(厳密には、少し違いますが…)

カラーコーディネートの面から見てみましょう。補色の配色は、お互いの色の主張が強く、インパクトある配色になるのです。また、変化の強い刺激的な調和をつくり、激しい緊張感も生まれます。これをコントラストといいますが、面積比を大きく変えることで、アクセントにもなります。

村上春樹著の「ノルウェーの森」は、赤と緑の補色の関係を見事に利用して読者の目を引きました。カラリストのヨシタミチコさんは、「素晴らしい色彩感覚ですね」と村上春樹さんを絶賛しています。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%81%AE%E6%A3%AE-%E4%B8%8A-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E6%98%A5%E6%A8%B9/dp/4062748681/ref=pd_bbs_1?ie=UTF8&s=books&qid=1198325941&sr=8-1

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%81%AE%E6%A3%AE-%E4%B8%8B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E6%98%A5%E6%A8%B9/dp/406274869X/ref=pd_bbs_2?ie=UTF8&s=books&qid=1198325941&sr=8-2

同じようにクリスマスの色彩は、補色でインパクトを出しているのです。だから目から入ってくる情報は、正月よりクリスマスの方が圧倒的に強く感じるのですね。

モノづくりをするときに、補色を意識してみてはどうでしょうか?ただし、インパクトが強すぎるので、取り扱いには注意が必要です。



posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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