2008年03月22日

きりたんぽ鍋に負けない「横手鍋」?

秋田の内陸部、横手市の話題です。

きりたんぽ鍋に負けない「横手鍋」はできないかと、横手市が、料理人らの勉強会を同市増田町で開いたそうです。講師は全国日本調理技能士会連合会の池辺洋会長(74)と片田勝紀副会長(65)です。2人が試作した8つの鍋を44人の料理人が試食して、これを参考に全国ブランドの鍋づくりに入るそうです。

試作鍋は次の通りです。

◆横手かまくらジビエ鍋◆

春キャベツ1枚1枚に肉をはさみ、かまくらの形に重ねた。ニンジンやダイコンを筒状に切って刺した串が竿燈(かんとう)に見えるようにした。

◆山菜すき焼き◆

乾燥キノコ類に切り干しダイコンなどを混ぜ、隠し味にニシン科の硬骨魚「キビナゴ」を入れたもの。

◆よこて牛乳鍋◆

ハタハタの一夜干しを使ったもの。

◆横手のそばすいとん◆

などなど…

池辺会長は「食材を地場産にこだわると新しいものは生まれない。奈良漬けの床を利用してこちらの野菜を漬けるような組み合わせは考えてよい」と助言したそうです。

参加した地元の方は「秋田らしさをどう加えるかが課題」と話していました。

主催した市は「あれを食べに横手に行ってみたい、という横手鍋が生まれて欲しい」と期待していました。

(2008年3月19日 朝日新聞より)


以前、お話した「秋田のモノづくりで悪い点」のおさらいです。

◆奇を衒(てら)ったモノをつくる

◆量を多くする

◆たくさんのモノを詰め込む

◆私利私欲が見える

◆不義理する

◆約束・仁義を守らない


さて、「横手鍋」はどうでしょうか?

また、「よそ者の目」で見るとどうでしょうか?

「横手」を求める人達は、どんな思いで、どんなモノを欲しがるのでしょうか?
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:55| 秋田 | Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

ひと口タイプの「ちょいカレー」

ちょっとだけ食べたい…

そんな希望を叶える、商品を見つけました。

温めなくてもおいしい、携帯に便利なひと口タイプのスティックカレー「ちょいカレー」です。

tyoi_001s.JPG

従来のレトルトカレーは、容量200c前後の商品が多いのですが、消費者の「朝食などにちょっと食べたい」というニーズにこたえ、小容量(30c)のスティック型にしたそうです。

弁当や野外レジャーなどにも携帯しやすいですね。

動物性油脂を使っていないため、常温でもおいしく食べられるそうです。

甘口と辛口の2種類で、30c×3本入り、価格は252円だそうです。

発売元はチタカ・インターナショナル・フーズ(愛知県北名古屋市、[電]0568・23・3121)です。

開発コンセプトは、「常温のカレーを茶わんに乗せて少しだけ食べる」だそうです。

容量はいろいろ試した結果、お茶わん1杯にちょうどよい量ということで、30cに落ち着いたそうです。

(2008年3月3日 日経MJ(日経流通新聞)より)


これはただ、ボンカレーを小さくしただけではないか?
と思われますが、立派なモノづくりですし、きちんとした商品開発です。

お客さんのニーズを読み取り、容量を検討していますね。それがあってはじめて、商品になるのです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:37| 秋田 | Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月11日

(続)秋田のB級グルメ「かやき」

安くて、おいしく親しまれる料理として、秋田商工会議所が募集していた「B級グルメ」が「かやき」に決まりました。

「秋田のB級グルメ発掘委員会」の試食選考では、

・ブイヤベース風 … 「写真左上」魚介類を洋風スープで煮込んだもの
・和風冷静モロヘイヤ … 「写真右上」モロヘイヤやオクラを使ったもの
・牛すじと温玉のネギかやき … 「写真右下」
・イタリアン … 「写真左下」

NEWkayaki_001s.JPG

などが並び、「かやき」は料理としての多様性を見せたそうです。


秋田商工会議所が決めた「かやき」の定義は、次の通りです。

・味付けは限定しない
・貝殻に限らない
・一人分の鍋であればよい

緩やかな定義ですね。


郷土料理として親しまれているメニューだけに「B級グルメ」としてのとらえ方は様々なようです。

「調理が簡単で提供しやすいが、ありきたりな感じ。最近は食べる人も少なく、夏場には売れない」

「和食のイメージが強く取り入れにくい。しょっつるをソース作りに使うことはあるが、メニューにかやきを取り入れるのは難しい」

ネガティブな意見ですね…
「よそモノ」は、「かやき」(郷土料理)を欲しがっているハズです。
予断な目(こういうものなんだ!と決め付ける考え方)はいけませんね。
モノづくりの障害になります。

一方で、

「高級なイメージがあったが、調理に手間が掛からず、客席でも作れるため取り込みやすいメニュー。ただ普及に向けては、定義を分かりやすくする必要がある」

「値段によって使える具が違ってくる。詳細がまだ分からないが、知名度もあり、導入を検討したい」

「地方の食材を使った料理への関心は高い。豊富な食材を生かせれば、集客につながる」

期待を込めた意見です。

(2008年3月11日 秋田魁新報より)


これから先「かやき」がどうなっていくかは、モノづくりの力にかかっています。
「かやき」とは何か?を問い直し、ミニマムにしていくことでその魅力が見えてくるでしょう。
そして、「かやき」を食べたい人に思いをはせるのです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:54| 秋田 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月08日

秋田のB級グルメ「かやき」

秋田のB級グルメといえば、横手市の「横手やきそば」が有名です。

秋田のB級グルメ第二弾が秋田市から登場しました。

秋田商工会議所は6日、安くておいしく、親しまれる名物料理として選考を進めていた「秋田のB級グルメ」に「かやき」を選んだそうです。

この「かやき」は、県内で昔から親しまれている料理で、食材や味付けを工夫することで、洋風にも調理できる点などが評価されたようです。

「かやき」は貝殻などで野菜や魚、肉などを煮込んだ郷土料理です。

kayaki_001s.JPG

材料や味付けは自由とし、「B級グルメ」として提供する条件や価格帯などは秋田商工会議所が決めるそうです。4月に飲食店向けの説明会を開催し、「かやき」を提供する店を募る予定だそうです。

(2008年3月7日 秋田魁新報より)


マッドハカセは「かやき」が大好きです。
特に、肉の「かやき」はビールとよく合いますね。
おすすめは、「アサヒ スーパードライ」です!

http://www.asahibeer.co.jp/

「かやき」があるせいか、秋田には「すきやき」を食べる文化がないようです。
(あるかもしれませんが…)
マッドハカセは、大学生に入ってはじめて「すきやき」を食べました。
そのとき調理を任されたマッドハカセは、作り方や食べ方を知らなかったので、友人が止めなかったら「かやき風卵とじ」にするところでした…

「かやき」と「すきやき」、似て非なるモノです。秋田の人にとっては…
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:46| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

機能性は「不可価値」!?

納豆でダイエット!

わさびで10才若返る!

レタスで快眠!

などなど…

テレビ番組の捏造が発覚してから、健康ブームは終わったかのように思えます。
しかし、そうではなさそうです。


薬店やコンビニエンスストアに行くと、健康や美容に良さそうな誘い文句で目を引く、様々なサプリメント(栄養補助食品)が並んでいます。

総務省の家計調査では、昨年1世帯あたりのサプリメントを含む健康食品の消費量は平均約1万2000円で、5年間で1.2倍にも伸びたそうです。また、民間調査会社の富士経済によると、市場は約10年間で3倍に伸びているそうです。

効能を期待してサプリメントを求める人が多いようで、伸びている市場であることは確かですね。

(2008年3月4日 読売新聞より)


また、メタボリック関連市場の動きが一気に活発化しそうです。きっかけは4月からスタートする「特定検診・特定保健指導」だそうです。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の早期発見・改善を核としたメタボリックシンドローム検診・指導に合わせて、食品メーカー各社がメタボ関連分野の新商品を次々と投入し始めたようです。

サントリー 「ゼロナマ」(発泡酒)
伊藤ハム 「エフ・ハーフ」(ハム)
日本ルナ 「脂肪0%りんごのヨーグルト」
江崎グリコ 「カロリーコントロールアイス」

などなど…

メタボ市場は業界にとって、成長する“おいしい市場”となりつつあります。

(2008年3月4日 日刊工業新聞より)


このような、健康や美容などの効能を持つ食品は「機能性食品」と呼ばれています。

これまでの流れからすると、『機能性』という「付加価値」をつけることで、“売れる商品になる”ということになります。
これからのモノづくり(食べモノ)は、機能性食品がポイントになる…


ちょっと待ってください! 
マッドハカセは「そうだ」と言い切れません

マズローの欲求段階説で「機能性」を見てみますと、下から2番目の「安全への欲求」に当てはまり、欲求の次元が低いのです。
これで「付加価値」と言えるのでしょうか?

mazuro_File0002.jpg

(参考:心理学 掘ノ内 敏 編著、2006年10月6日 日経流通新聞)

つまり、むやみに「機能性」を付けてしまうと、逆に商品価値を下げてしまう可能性があるのです。

たとえば、一番上の「自己実現への欲求」を満たした高級レストランがあるとします。
そこで食事をする人は、フォアグラの油が気になったり、キャビアの塩分が気になったりするでしょうか?
もし、その高級レストランがおいしさを犠牲にして、カロリー半分の料理や機能性食品を提供しはじめたら、「自己実現への欲求」を満たす人達は満足できるでしょうか?

欲求が下がると同時に、価値も下がりますね。

今の日本は、上の欲求を満たす「成熟消費社会」に突入しているのです。これまでの大量生産・大量消費という思想から、本当によいモノを選び、大切に使いながら、生活を豊かにするという思想へ変わっています。

そのためには、

・ つくり手のこだわりに共感してもらうことが必要です。

・ 納得して手にしてもらうことが必要です。

・ 長く大切にしてもらうことが必要です。

(参考:「プレミアム戦略」遠藤功 著)




一方で、サントリー、伊藤ハム、日本ルナ、江崎グリコなどは、メタボ関連分野に参画していますが、これは多くの人達のニーズに対応できる大手企業がなせる技なのです。


流行に乗ってモノづくりをすることも大切ですが、今の商品が「マズロー説」のどの次元にあるモノなのかを見極めることが先決です。
たとえば、一番下の「生理的な欲求」にあるならば、「機能性」をオススメします。
下から3番目以上にあるならば、「機能性」は「不可価値」になってしまいますね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:44| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月04日

バーチャルウォーターA

1400L

ミートソースパスタ1人前に使われている水の量。


その量を作るなら、3Lの水で十分です。
1400Lも使うとは、ずいぶんと贅沢な茹で方ですね。


いいえ、違うのです。
パスタを茹でるための水の量ではありません。

たった1人前の、パスタの原料(小麦粉など)を作るために使われた水の量と、ミートソースの原料(牛など)を作るために使われた水の量が含まれているのです。

このように私たちは、食糧生産に使われた水を「見えない水」として消費し、しかもその多くを外国の水に依存しています(現在の日本の食糧自給率は4割です)。

食糧を輸入することは、間接的に水を輸入するようなもので、こうした仮想的に輸入された水を『バーチャルウォーター(仮想水)』といいます。


マッドハカセはこの『バーチャルウォーター』を、東京ミッドタウン内にある「21_21 DESIGN SIGHT」で開催された、第2回企画展 佐藤卓ディレクション water ではじめて知りました。

water_002.JPG

『バーチャルウォーター』を教えてくれたのが、“見えない水の発券機”という展示作品でした。

「牛丼」 「味噌汁」 「ハンバーガー」 「ざるそば」 「ビール(大瓶)」 「アイスクリーム」 「コーンスナック」 「オムレツ」 「トースト2枚」 「ミートソース」 「砂糖」

その作品の入り口には、いろんな食品のサンプルが並んでいました。
どれもみな、おいしそうです。

water_f008.jpg  water_f016.jpg  water_f001s.jpg

water_f006.jpg  water_f002s.jpg  water_f004s.jpg
(これは、マッドハカセのイメージです)

そして出口には、発券機がありました。

water_f012.jpg
(これも、マッドハカセのイメージです)

マッドハカセは「ビール」と「ハンバーガー」を買う感覚で、発券機のボタンを押しました。すると、食券らしきものが発行されました。

water_003.JPG  water_004.JPG

よく見ると、何やら数字が書かれていました。

170L… 1000L…

この数字、これが『バーチャルウォーター』なのです。

なんと、「ビール」「ハンバーガー」を生産するために、海外では1170Lもの水資源が使われていたのです!

驚きです!


他の食品の『バーチャルウォーター』は、どれだけの量なのでしょうか?
早速、見てみましょう。


「牛丼」:2000L

牛肉
70g×20000L/kg=1400L(1.4トン)
ご飯
120g×3600L/kg=432L(約0.4トン)
これにタマネギ等を加えると、だいたい2000L(約2トン)という水資源投入量になる。

「味噌汁」:20L

味噌
15g×1200L/kg =18L
大根
20g×100L/kg=2.0L

300cc=0.3L

「ハンバーガー」:1000L

牛肉:45g×20000L/kg=900L
パン:45g×1600L/kg=72L
レタス:80g×350L/kg=28L
合計:1000Lとなる。

「ざるそば」:700L

そば(蕎麦70%小麦30%)
150g×4600L/Kg=690L
*そば粉の割合が増えれば、更にバーチャルウォーターも増える。

「ビール(大瓶)」:170L

ビール大瓶
633mL×268L/kg≒170L

「アイスクリーム」:400L

牛乳
100g×560L/kg=56L
生クリーム
30g×3740L/kg=112L
卵黄大
60g×3200L/kg=192L
砂糖
30g×1400L/kg=42L
≒400L

「コーンスナック」:180L

トウモロコシ
95g×1900L/kg=180L

「オムレツ」:600L

卵小2個
100g×3200L/kg=320L
バター
20g×13200L/kg=264L
牛乳
20g×560L/kg=11L
≒600L

「トースト2枚」:200L

トースト(食パン2枚)
120g×1600L/kg=192L(約200L)

「ミートソース」:1400L

パスタ
100g×2000L/kg=200L
牛肉
37.5g×20000L/kg=750L
豚肉
37.5g×6000L/kg=約220L

「砂糖5g」:7L
砂糖
5g×1400L/kg=7L

(東京大学生産技術研究所の沖大幹教授らの試算した水資源投入量のデータより)

http://v-water.jp/index.php


なるほどです。
節水だけでは、世界の水の節約にはならないのですね。

私たちはまさに“地球を食べ、地球を飲んでいる”のです。

『バーチャルウォーター』がよくわかりました。



ところで、この『バーチャルウォーター』のお話は、一見モノづくりと関係がないように思われます。
ところが、“見えない水の発券機”という作品には、モノづくりの真髄というべき「仕掛け」と「仕立て」があるのです。
なので、マッドハカセはこのお話をしました。

『バーチャルウォーター』は、大学の論文になってしまうほど難しいお話です。
しかしそれを、「食堂へ行き、サンプルを見て、食券を買う」という、日常行動に結びつけることで分かり易くしているのです。

これこそ「仕掛け」ですね。

シンプルに… 単純に… ミニマムに… デザインの基本がそれを実現しているのです。


“見えない水の発券機”の中で、「私たちをとりまく社会」と「科学」が、「デザイン」によって結ばれていました。
しかも、違和感なく、そして美しくです。

これが「仕立て」ですね。


「21_21 DESIGN SIGHT」

次は、どんな「仕掛け」と「仕立て」を用意しているのでしょうか。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:50| 秋田 ⛄| Comment(2) | TrackBack(1) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月03日

バーチャルウォーター@

2000 L

牛丼一杯に使われている水の量。


読売新聞の記事によりますと、日本への食糧輸入に伴って生じる輸出国の水の使用量が、1年間の合計で約42.7立方`・b(427億d)にもおよぶことが、東京大学生産技術研究所の沖大幹教授らの研究グループの推測でわかったそうです。これは国内の食糧生産に使う農業用水量(約55立方`・b)の8割に相当するそうです。

使用量の1割近くは、輸出国で枯渇が懸念される地下水と見られ、将来的に日本の食糧確保に大きな影響を及ぼす可能性が浮き彫りになったそうです。

沖教授は「有限な地下水がかなりの割合で使われており、これが枯れてしまうと価格高騰になどにつながる恐れがある。世界の価格高騰が、日本でも密接に関わっていることが改めて裏付けられた」としていました。

(2008年3月1日 読売新聞より)


これは大問題です!
食糧の大半を輸入に頼っている日本は、価格高騰から避けられないでしょう。

しかしです…日本への食糧輸入の際、日本の農業用水量の8割の水を使用するとは、一体どういうことなのでしょうか?
はじめの、一杯の牛丼に「2000 L」もの水が使われていることも不可解ですね。

実はこれ、『仮想水(バーチャルウォーター)』と呼ばれる水の量だったのです。

日本が輸入している農畜産物や工業製品を生産するために、海外では多量の水資源が使われています。つまり私たちは食料などを輸入するとき、間接的に海外の水資源も輸入していることになります。
このような考え方が『バーチャルウォーター』なのです。

では次回、デザインの力を借りて、『バーチャルウォーター』を分かりやすく見てみましょう。

water_001.JPG
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:14| 秋田 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

絶妙なダシの「きりたんぽ」!一方で…

JAPAN FM NETWORK 「SKY」の1コーナーとして放送されている、リポビタンD Sports Nonfiction(月曜 - 金曜の7:10 - 7:20)をご存知ですか。

リポビタンD Sports Nonfiction では、がんばっているメッセージを募集していて、毎日1つ紹介しています。番組で紹介されると「リポビタンD」1ケース(20本)が贈られるという企画です。

今日(2008年2月29日)紹介された、 山口県の 二コールさんから お母さんへのメッセージです。

『毎年嫁ぎ先へ手作りきりたんぽを送ってくれる母。いつもありがとう!春はまだまだ先のようだけど体に気をつけて仕事頑張ってね』

心の温まるメッセージですね。
ニコールさん、秋田出身の方なのでしょうか。

パーソナリティーの石川實さんは、このメッセージを読み上げた後、「きりたんぽ」についてお話してくれました。

石川さんが役者をやっていた頃、楽屋ではじめて「きりたんぽ」を食べたそうです。そのとき、絶妙なダシの具合に「こんなにおいしいものがあったのか!」と絶賛したそうです。

http://www.tfm.co.jp/sky/


石川さん、「きりたんぽ」のご紹介ありがとうございました。

このように、秋田の「きりたんぽ」は全国に名が知れているだけでなく、万人が認める味なのですね。
マッドハカセも「きりたんぽ」は大好きです。

さて、この「きりたんぽ」、おいしさの秘密はどこにあるのでしょう?

kiritanpo_001s.JPG

マッドハカセは、次の4つだと思っています。

@ 比内地鶏
A セリ
B まいたけ
C きりたんぽ(特に焦げの部分「これが一番のポイントです!」)

この4つは「きりたんぽ鍋」にあって、「他の鍋」にないものです。
これらがうまく絡み合って、他にはない「絶妙なダシ」を作っているのでしょう。
だから石川さんは「こんなにおいしいものがあったのか!」と絶賛したのですね。

「きりたんぽ」は、郷土料理の王様(!?)といったところでしょうか。

秋田が誇る郷土料理ふっくらモチモチきりたんぽ鍋豪華セット




そんな王様のこんなニュースを見つけてしまいました…

◆「きりたんぽ」もじった“秋田名物”、苦情殺到で販売自粛◆

秋田の土産物企画販売の「フルゥール」(秋田市)は28日、新名物として3月中旬から販売を企画していたマスコット「秋田名物きりちんぽ」の販売を自粛することを決めた。ネーミングなどについて苦情が寄せられ、「ジョーク商品として売り出す予定だったが、思いのほか不評だった」(同社)ためという。

このマスコットは、同社が土産物として企画したもの。秋田の郷土料理きりたんぽを模した形に、たれ目のかわいらしい顔がついたもので、根付、ストラップ、キーホルダー、耳掻きなどの土産物にして販売する予定だった。しかし、インターネットなどで紹介されたところ反響を呼び、同社に電話やメールで名前や形について苦情が寄せられたという。

反響の大きさに同社は28日に会議を開いて対応を協議、「思いのほか不評だった。秋田の卸なのでネットについては詳しくなかったが、これほど反響があると思っていなかった」(同社専務)と販売を自粛することを決めた。製品はサンプルの段階で、本格製造には入っていないことから、名前を変えて再登場するなどの予定はなく、「お蔵入り」する可能性が高いという。

郷土の名物をキャラクター化したものとしては、北海道・阿寒湖の国の特別天然記念物「まりも」を模した「まりもっこり」が人気を集めているが、二匹目のドジョウを狙うには少しストレートなネーミングに過ぎたかも。

(2008年2月28日 MSN産経ニュースより)

http://sankei.jp.msn.com/

これは…
ダメなモノづくりですね。

そのダメな点は…

▼ 他製品(「まりもっこり」)のモノマネです。
▼ 「きりたんぽ」は、食べモノです。
▼ ストーリー性がありません。

これは「フォロワー」と呼ばれるタイプですので、うまくはいきません。


マッドハカセなら、こんなマスコットを作ります。

男鹿市長のシロクマ変身マスコット

以前、水族館の呼び物とされたシロクマが「男鹿水族館GAO」のオープンに間に合わず、その“責任”を取って佐藤一誠市長がシロクマの着ぐるみ姿で入場者を出迎えたというニュースがありました。
そのマスコットです。

shirokuma.jpg
(2004年7月13日 SHIKOKU NEWSより )

△ 他にはありません。
△ 食べモノではなく、かわいらしい(?)シロクマです。
△ ストーリー性があります。

しかし、「買いますか」と言われると微妙ですね…
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:51| 秋田 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月26日

やわらかな食感の魔法

日本人はやわらかな食感の魔法にかかったようです。

口に含んだ瞬間、クリームと生地がムースのように溶ける「イチゴショートケーキ」。
しっとり系の「バームクーヘン」。
固体なのか液体なのか分からない「プリン」。
ふんわり系の「ロールケーキ」。

「ぷるぷる」だったり「ふわふわ」だったりと、優しい響きの言葉がお菓子の世界をくるんでいるようです。
お菓子はどこまで軟らかくなるのか、興味深いところです。


ところで、なぜ日本人は「軟らか大好き」になったのでしょうか?

それは、水分のある米を食べているからだそうです。
また、日本の食べ物には豆腐やせんべいなど均一な食感のものが多く、その中でも最近は特に軟らかいものが好まれているようです。

(2007年11月10日 日本経済新聞 プラス1より)


マッドハカセも軟らかお菓子は大好きで、最近のお気に入りは「MONTEUR(モンテール)」のロールケーキです。並んで買うような、本格派お菓子に負けない味と食感が、イオン各店のチルドコーナーで買えるのが魅力です。みなさんモンテールを知らないようで、別のロールケーキを手にしていました。別のロールケーキもおいしいのですが、軟らかさはモンテールですね。

monteur_001.JPG
http://www.monteur.co.jp/


しかし、こうした風潮に異論を唱える人もいます。

軟らかいものだけをむやみに好む日本人は、いろいろなものが重なった厚みのある味わいを理解できなくなっていると指摘しています。
それぞれの素材が重なり合った混沌とした食感のものこそ、豊かな味だそうです。

(2007年11月10日 日本経済新聞 プラス1より)


そういえばマッドハカセは幼い頃、「ガチガチ」のフランスパンが好きでした。「ガチガチ」を過ぎると「ふわふわ」が待っている…そのアンバランスがよかったのです。そして、その中に味を感じました。

確かに軟らかいお菓子は、一瞬しか味を感じられませんね。
素材が重なり合った混沌とした食感のものは、ずっと味を感じることができます。


軟らかいモノ… 素材が重なり合ったモノ…

やわらかな食感の魔法、とけてきたような気がします。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:53| 秋田 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

健康志向!「スタバの和風菓子」

スターバックスコーヒージャパンの健康志向の商品群「ウエルネス・セクション」で、昨年末からみそなどの和風の食材を使った菓子を店頭販売しているそうです。

「黒豆ひじき赤味噌マフィン」や「玄米きなこ小豆スコーン」などの売り上げは好調だそうです。


マッドハカセはよくスターバックスへ行きますが、これらの商品に気付きませんでした。
今度行ったときに、調査しておきます。


これらの商品を開発する際のポイントは、健康というキーワードを念頭に置きながら、菓子にはあまり使わない和食材を選んで、組み合わせの妙や見た目とのギャップにこだわった点のようです。

みそやヒジキはその香や食感が以意外にも合うことがわかったそうです。

(2008年2月22日 日経MJより)

DVC00076.JPG

意外な組み合わせを発見するには、「予断のない目」が必要ですね。

マッドハカセは、スターバックスにそんな商品があるとは思わなかったです…

これは「予断の目」ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 18:04| 秋田 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

スイートな「仕掛け」

若い男性の「甘党化」が進んでいるそうです。

日経産業地域研究所の調査では、上の年代より菓子類を頻繁に食べる20代男性の実態が明らかになったそうです。

彼らは仕事場で食べることも多く、コンビニエンスストアでのスイーツをはじめとした菓子類充実の一因となっているようです。

マッドハカセも甘いものは好きです。
なので、菓子類充実は大歓迎ですね。

若年層ほど職場でお菓子を食べることに抵抗がなくなるようです。

若い女性は、仕事の合間に食べる傾向があり、
若い男性は、仕事をしながらデスクで食べる傾向があるそうです。

そして菓子類を買う場所は、やはり「コンビニ」だそうです。
最近コンビニでは、いろいろなスイーツ商品を取り扱うようになり、このような需要に応えているようです。

1個入りで、単価の高い焼き菓子や、机の上に置きやすく、つまみやすいチョコなどが増える背景にも、
職場で甘いものを食べる若いサラリーマンの増加があるからですね。

(2008年2月14日 日経新聞より)


しかし…

これほどお菓子の需要があるのに、秋田の「この店かしや」は倒産してしまいました。
マッドハカセは残念でなりません。

おそらく、若い男性サラリーマンを狙った「仕掛け」が足りなかったのかもしれません。


「仕掛け」と言えば…
最近、こんなこだわりのチョコを見つけました。
森永の「DARS(ダース)」です。

choko_001.JPG

なんと!
最適な「口どけ温度」をチェックできるセンサーが付いているのです。
丸い表示が、ピンク色になると最適な口どけだそうです。

choko_002.JPG

これは、マッドハカセのようなモノ好き科学者や、こだわり派の人に向けた「仕掛け」ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:34| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

秋田から消えつつある「立ち食いそば」

昨年の10月30日に、男鹿駅の「立ち食いそば」がなくなりました。
秋田駅の在来線ホームの「立ち食いそば」もなくなっています。

原料・燃料高の中、和製ファーストフード「立ち食いそば」の行方はどうなるのでしょうか?

そんな心配をしている中、今日付けの日経流通新聞(日経MJ)に「立ち食いそば」が特集されていました。
記事によると、「庶民の味方」を自認する経営者が多いものの、食材費高の影響は深刻で、値上げするべきかどうかに悩んでいるそうです。

日経MJは業界の進路を占うため、消費者調査を行っていました。

◆立ち食いそばを利用していますか◆

・男性 
 よく利用する 【16.5%】
 たまに利用する 【45.5%】
 あまり利用しない 【26.2%】
 利用しない 【11.8%】

・女性 
 よく利用する 【2.3%】
 たまに利用する 【21.4%】
 あまり利用しない 【32.0%】
 利用しない 【44.3%】

圧倒的に、男性の利用が多いですね。

◆立ち食いそば店を選ぶ基準は何◆

・男性
 1位 場所の利便性
 2位 価格
 3位 味
 4位 早さ
 5位 清潔感や店員の態度

・女性
 1位 味
 2位 場所の利便性
 3位 価格
 4位 清潔感や店員の態度
 5位 早さ

男性は効率で選び、女性は官能で選んでいます。

◆利用しない理由は何◆

・男性
 1位 落ち着かない
 2位 食事はゆっくりしたい
 3位 おいしくない
 4位 安かろう悪かろうのイメージがある
 5位 清潔感がない

・女性
 1位 男性客が多く入りづらい
 2位 落ち着かない
 3位 食事はゆっくりしたい
 4位 食べているところを見られると恥ずかしい
 5位 清潔感がない

確かに、一人で食べているとなんだか恥ずかしいような気がします。
しかし、友だちと一緒に食べていると変に楽しいですよね。

(2008年2月13日 日経MJより)

「利用しない理由は何」の調査結果を見ていると、今のライフスタイルが見え隠れしています。
クルマのお話で書いたかもしれませんが、今はスポーツカーよりミニバンが売れる時代です。
それは、「走り」より「空間」を求めているからだそうです。
「立ち食いそば」を見てみましょう。

soba_001s.jpg

「空間」は確保されていませんね…
だから、「落ち着かない」「食事はゆっくりしたい」という意見が多く出されるのでしょうか。

「立ち食いそば」に活気を呼び戻すには、この部分を解決しないといけませんね。

soba_002s.jpg

そういえば、この前イベントで食べた「立ち食いきりたんぽ」、妙においしかったですよ。
そして、変に楽しかったです。
マッドハカセは「空間」派ではなく、「立ち食い」派かもしれません…
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:18| 秋田 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月12日

駅弁は、駅で売れない!?

駅弁がちょっとしたブームになっているそうです。
火付け役となったのは、「全国駅弁大会」「全国 有名駅弁とうまいもんまつり」などのデパートの催事です。

デパートの催事で、売り上げ個数1位は「いかめし」だそうです。

一方で「いかめし」の本拠地、JR函館線の森駅では、それほど販売量が伸びていない様子です。製造元の「いかめし阿部商店」の年間売り上げの95%以上が、デパートでの成果だそうです。

駅で売るより催事での販売個数が断然多いということは、駅弁は駅で売らない方がいいのでしょうか?

「いかめし阿部商店」の社長さんは…
「駅弁でなく『デパ弁』と言われてもしょうがないかもね」と言いつつ、「デパートで売れるのも本当に駅で売っているから。どんなに個数が少なくても森駅で売り続けますよ」と話していました。

駅弁は、本当に駅で売っているという事実が大切なんですね。

駅で駅弁を売ることを押しやっている感のある「デパート催事」…
しかし、催事がなければ駅弁は忘れられていく運命だったかもしれません。
催事での販売は、駅弁が後世に残っていく一つの形態なのですね。

今の駅弁業者数は、ピーク時の半数以下だそうです。
電車の高速化が、その理由として挙げられています。
停車駅は減り、車両の窓も開かなくなったからだそうです。

既存の駅弁や駅弁会社に良い刺激を与えるため、ニューカマーが適度に現れてほしいものですね。

(2008年2月9日 朝日新聞より)


その駅弁のニューカマー、マッドハカセが仙台駅で見つけました。
日本レストランエンタプライズの「仙山 芭蕉めぐり」です。

仙山圏駅弁創作のアイデアを提供したのが、宮城学院女子大学の浅田恵美さんと、宮城大学の福井美佳さんです。

女子大生のアイデアというところが新しいですね。
駅弁の外観はこんな感じです。

ekiben_001s.jpg

経木風のもので編まれた弁当箱に、思わず目が留まってしまうかわいらしい絵柄。
女子大生らしいアイデアです。

中身は…

ekiben_002s.jpg

おいしいそうですね。
いやいや、実際においしかったです!
和風の中に洋風が隠れていて、年配の方も、若い人もおいしく頂ける駅弁でした。


ニューカマーのモノづくり、それは新しい発想新しい見かたがポイントですね。
そのためには、女子大生のアイデアが重要な力になるかもしれません。



お話は変わりますが、駅弁売り場で見かける「駅弁弁当」のマークご存知ですか?
これ、上から読んでも、横から読んでも、「駅弁弁当」なのです。
おもしろいデザインですね。

ekiben_003s.JPGekiben_003ss.JPG
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:47| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月08日

「くじら汁」の伝統を残すには?

朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)によると、くじらを食用にすることに賛成の人は56%で、反対の人も26%いることがわかったそうです。

男女別では女性に反対意見が目立つそうで、20代の女性、30代の女性では反対が賛成を上回ったそうです。

(2008年2月7日 朝日新聞より)


秋田には、伝統料理の「くじらかやき」(くじらの鍋)があります。
ひょっとしたら、賛成派のほとんどが秋田人だったかもしれませんね。

しかし、くじらを食することに反対の人は26%もいますので、「くじらかやき」が伝統料理として残れるかは難しいところです…

ところが調べてみますと、全国各地にくじらを食する文化があるとわかりました。
中でも函館は、観光に来たお客さんに「くじら文化」を知ってもらおうと、お土産品に工夫を凝らしています。

なんと、「くじら汁」のカップが売られているのです!

これがその「くじら汁」カップです。

kujira_001s.JPG

中身はインスタントではなく、調理されたくじら汁のパックが入っています。パックごと熱湯で温めて、カップの中に入れていただきます。電子レンジでも調理できます。

早速、食べてみました。
あっさりとした味で、澄んだ汁が印象的でした。

kujira_004s.JPG

函館の「くじら汁」は、秋田の「くじらかやき」と少々違います。
それぞれを比較してみますと…

◆函館の「くじら汁」

 しょうゆ味
 塩くじら、大根、にんじん、わらび

◆秋田の「くじらかやき」

 味噌味
 塩くじら、じゃがいも、なす、にんじん、豆腐、ミズ

大きな違いは味付けですね。

味や具材の違いにおもしろさがありますが、マッドハカセが注目したのはそこではありません。

「仕掛け」です。

函館「くじら汁」は安っぽいインスタントにせずに、しっかり調理したパックにしていながら、手に取りやすいカップ型にしてあります。今流行っている、コンビニのカップスープのような形態です。

何気なくそれを手にしたお客さんは、食べて、その文化に触れることができるのです。そして、無くなってしまうかもしれない伝統料理をみなさんに知ってもらうことができるのです。

そうすれば、伝統料理を残せる可能性が見えてきますね。

マッドハカセが「くじら汁」カップを買った後に、何人かの人がそれを手にして買っていきました。

伝統の食文化を残すためには、ちょっとした工夫が必要かもしれません。
たとえば…

「くじら汁」 + カップ

のようにです。


このように、古きをたずねて新しきを知る『温故知新』が、伝統を残すモノづくりのポイントかもしれません。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:27| 秋田 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

秋田の「あんぷら餅」は、ドイツ風!?

マッドハカセの友人のアックンさんから、先日届いたメールの続きです。
東京の赤坂にあるドイツビールの欧風居酒屋「アイヒェンプラッツ」で、ドイツビールを飲みながら食事をしていたようです。

http://www.eichenplatz.com/index.html

添付された画像には、美味しそうな料理が写っています。

「今日食べた料理の画像を送るよ。豚焼かな。丸いのはジャガイモと小麦粉をこねて丸めたもの。モチモチした感じでうまい!」

ドイツのイモ.JPG

うまそうです!
ドイツ風の焼き豚、どんなお味でしょうか?
もう一つは、ジャガイモと小麦粉をこねて…モチモチした感じ…

ジャガイモの餅…

マッドハカセは、それを食べたことがあります。
ドイツ料理ではありません。
たしか、秋田の郷土料理だったハズです…

調べてみました。


「あきた郷味風土記」によると、秋田のジャガイモの餅は『あんぷら餅』と言われています。男鹿半島の周辺では、ジャガイモのことを「あんぷら」といいます。あんぷら餅は、ジャガイモを昼食などでごはんの代わりに食べるために工夫されたものだそうで、秋田県でも男鹿地域だけに伝わる独特の料理だそうです。

あんぷら餅_001s.JPG
(「あきた郷味風土記」より)

この写真を見て思い出しました。最近食べたばかりです…
秋田のあんぷら餅は、ドイツ料理のように付け合せにするのではなく、お雑煮のようにして食べるのです。

普通の餅より風味があっておいしかったです。 

作りかたは、こちらを参照下さい。

http://www.akitafan.com/cooking/19.html


アックンさんのメールで、秋田の郷土料理とドイツ料理が似ていることに気付きました。

よく考えますと、気候も秋田とドイツは似ているような気がします。
勤勉なところも秋田人とドイツ人は似ているような気がします。

モノづくりも似ているかもしれません…
モノづくりの視点を、遠く離れたドイツに向けてみると「モノづくりのヒント」が得られるかもしれません。

まずは、秋田の「あんぷら餅」と、アイヒェンプラッツの「ジャガイモ餅」を食べ比べてみなくてはいけませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:17| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月22日

秋田の「くじらかやき」

昔はリーズナブルで、庶民の味であった塩くじらですが、今ではすっかり高級品です。

秋田では塩くじらに、ナスなどの野菜、豆腐、ミズを入れ、味噌汁で煮て食べます。
これが「くじらかやき」と呼ばれる鍋料理の一種で、かやきとは「貝焼き」が訛った言葉と言われています。

くじらかやき3.JPG

くじら以外は県内産の食材が使われており、秋田独特の味わいはその中に込められています。

「くじらかやき」は多少塩分が効いて、煮鍋一面に浮く油は温かくして食べるとすぐに体力がつくと言われていたそうです。そのため、連日の田植えで疲れた体のカロリー補給に食べられていたそうです。塩くじらが貴重になった今でも、懐かしいこの味を求める人は少なくありません。農家や一部の家庭では、塩くじらを入手できたときに食べています。

この「くじらかやき」、地元の小さい料理店で季節メニューとして出されているようですが、どこで出されているかは…検索中です。


最近のニュースを見ますと、反捕鯨派の活動が目立っています。
水産庁は捕鯨の理由を「世界的に魚資源が減っているのは、くじらが数億トンの魚を食べているからで、調査が必要」と説明しています。
(2008年1月18日 朝日新聞より)

しかし、いつかはくじらを捕ることができなくなるでしょう。
そうすれば、この食文化も無くなってしまいます。
残念です…

文化を残すためにも、モノづくりは必要です。
大和煮の缶詰(馬肉でくじらに似せたもの)があるように、塩くじらも別のモノから作れないのでしょうか?

マッドハカセも考えてみます。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:15| 秋田 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月20日

これが秋田の「カモ鍋」だ!!

天然カモ(鴨)の鍋を食べたことがありますか?

まずはこの写真を見てもらいましょう。

P1000019s.JPG

はじめて見た人は「ギョっ!」としたかもしれません。
人によっては、目を背けたくなる光景ですね…

このような光景は、かつて秋田県内各地で見ることができ、山間部の店ではノウサギもぶら下がっていたそうです。しかし最近ではお目にかかることがありませんし、マッドハカセの世代以降の人は見たこともないでしょう。

ところがこの光景を、毎年冬に見ることができるのです!

それは、秋田県潟上市昭和野村にある「吉田鮮魚店」と「菅原商店」で見ることができます。毎年カモ猟が解禁になる11月1日以降になると、地元で取れたカモを販売しているそうです。

吉田鮮魚店の店頭には、こんな「POP」も吊るしていました。

P1000021s.JPG

段ボウルにマジックで手書き…味があります。

最近は養殖のマガモも出回っているらしいのですが、味はやっぱりここにある天然ものにはかなわないそうです。そのため、遠くから買いに来るお客さんや、県外から電話で注文してくるお客さんも多いそうです。

ところで、カモはどうやって調理するの!? と心配されると思いますが、ご安心を…
下ろせない人には、お店で下ろしてくれるそうです。

かも3.JPG
(2003年12月 広報誌 あきた新時代より)

一般的な「カモ鍋」の作り方は、こちらを参考にして下さい。

http://www.mycal.co.jp/saty/3_shoku/1127/index.html
http://www.kikumasamune.co.jp/recipe/2004_09/04.html
http://www.tsuji.ac.jp/hp/jpn/jp_e/kanazawa/kamonabe.htm

マッドハカセが取材した潟上市昭和では、カモ鍋を味噌で仕立てるそうです。

◆カモかやき(カモ鍋)

@鍋に火をかけ、沸騰したらカモ肉を入れる
Aねぎ、白菜を入れる
B味噌で味付けし、豆腐を入れる
(カモ肉は一度冷凍すると、臭みが抜けるそうです)

本場の味噌仕立て「カモかやき」の方が、美味しそうな気がしますね。

そういえば、吉田鮮魚店にこんなものも…

P1000020s.JPG

これは究極です!


ここにしかないモノ、ここにしかないストーリー、秋田の独特がここにありました。

『温故知新』(古きをたずねて新しきを知る意)

モノづくりにとって、独自性を見出すヒントが『温故知新』にあるのかもしれません。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 01:07| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月16日

食べてみたい!?秋田の「けのこ汁」

「けのこ汁」をご存知でしょうか?

主に秋田市以北に伝承されてきた、小正月の食べ物です。
秋田の人でも、知らない人が多いと思います。
そのものを知っていても、「けのこ汁」と聞いてもピンとこないと思います。
「けのこ汁」の呼び名には、「きゃの汁」、「けえの汁」、「きゃのっこ」、「きゃのこ」、「けだて」など多数あるからです。

「けのこ汁」は、青森県弘前市や山形県酒田市にもあります。
この両県の「けのこ汁」は、郷土料理として知られていますが、秋田の「けのこ汁」は細々と伝承があるのみです。
また、両県の「けのこ汁」とは違った特徴が、秋田の「けのこ汁」にはあるようです。

では、秋田の「けのこ汁」を紹介しましょう。

地域によって多少の違いがありますが、塩出ししたワラビ、フキなどの山菜や大根、人参などのさまざまな野菜類を小さく刻んだものに、豆を必ず入れるところに特色があります。豆も大豆(ズンダ)が主なものですが、大角豆や金時豆、小豆というところもあります。十種類以上の材料を入れて味噌仕立てで煮込んだ料理です。山菜は、春夏に取れたものを塩蔵しておいたものを使っています。これを小正月にたくさん作り置きして、小正月中はそれを取り分けて食べるのです。

P1000017a.JPG

さまざまな栄養分がバランスよく含まれている料理ですが…
これだけをおかずにして食べると、摂取カロリーは足りないですね。

ところで「けのこ汁」は、なぜ大量に作り置きするのでしょうか?

その理由は…
小正月中は、女の炊事を軽くするために「けのこ汁」を大量に作り置きしたそうです。小正月の日は女の休みで炊事、掃除、洗濯などはすべて休み、必要に応じて男がしたそうです。

秋田のあたたかさを感じますね。

そして秋田の「けのこ汁」には、なんとも不思議な言い伝えがあるそうです。

危険な場所や崖下などを通るときや、吹雪や雪崩に巻き込まれそうなときに、
『けのこ汁喰ってきた』
と唱えると、決してそうした危険な目に遭わないそうです。
(2007年1月24、26日 秋田魁新報より)

マッドハカセも、危険に遭いそうになったら唱えてみます。

この「けのこ汁」は、昨年の1月27、28日、三種町森岳にある「じゅんさいの館」で振る舞われてました。
しかし、今年も開催するかは不明です。
http://www.junsainoyakata.jp/

いつでも食べられるものではありませんね…残念です。


「けのこ汁」のように、その地方独特のストーリー性のあるモノを、お客さんが欲しがっています。
しかし、マッドハカセが見る限りでは、「けのこ汁」を商品にしたモノはありません。
地方のモノづくりで大切なのは、予断ない目で、素直に見つめることですね。
独特のストーリーが、足元にあるかもしれません。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 20:57| 秋田 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

そばは高級、うどんは…

先日マッドハカセは、エリエスブックコンサルティングの土井英司さんと、秋田市の秋田西武地下にある「そば一」で昼食を食べました。

http://www.eliesbook.co.jp/
https://www2.seibu.co.jp/wsc-customer-app/page/054/dynamic/top/Top

そのときマッドハカセは、ふと思ったのです。

そばに高級なものがあっても、うどんには…

よく著名人の方々が、山奥にあるそば屋を紹介したりします。
美味しいお酒と合せたり、つゆではなく湧き水に付けて食べるとそばの香りと味がわかるとか…
食べ方も高級な感じがします。

一方でうどんは、田舎の大衆食堂で出されるイメージです。
実際、メディアに登場する有名店は、じいさんとばあさんが経営する食堂だったりします。

学食などでは、そばとうどんは同じ値段です。
しかし、一歩外へ出ると「高級」と「大衆」になってしまいます。
いったい、どうしてなのでしょう?

土井さんとマッドハカセは、その理由を探ってみました。


◆土井さん理論

「細いことで、高級感が生まれる」

余分なものを削ぎ落とし、ミニマム化していくことで、その本質が見えてくる。そして繊細さも生まれてくる。
たとえば、高級ブランド品の文字は細い。

たしかに、京都の貴船神社近くの川床料亭では、細いそうめんが出てきました。
そして、とても高級でした…

◆マッドハカセ理論

「香りは、高級感を演出する」

日経MJ(日経流通新聞)の情報によると、ブランドを演出するには「音楽」と「香り」だそうです。
(日時不明 後ほどアップします)
そばには独特の香りがありますが、うどんには香りを感じません。つまり、香りがそばの高級を演出していたのでしょう。
そばの香りには微妙な違いがあるようです。それで、自分だけの香りを求めて、山奥にあるお店でも食べに行くのかもしれません。その欲求行動は、マズロー説の頂点、「自己実現への欲求」なのです。
だから、高級な仕立てになるのです。


そばの高級感についてお話しましたが、実は秋田に高級なうどんがあるのです!
それは『稲庭うどん』です。

この高級感は、土井さんの理論で説明できます。
うどんが「細い」のです。
ツルツルして、とても美味しいです。

この稲庭うどんは、秋田西武の地下にある「佐藤養助 秋田店」で食べることができます。

https://www2.seibu.co.jp/wsc-customer-app/page/054/dynamic/restaurant_list_details/RestaurantAndCoffeeListDetails?shop=S000000219


「高級感の出し方」
一部のモノづくりでは重要ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 21:51| 秋田 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月30日

いぶりがっこをダイニングバーの一品に

秋田の「いぶりがっこ」をご存知ですか?
燻製(くんせい)した大根を、米糠と塩で漬け込んだ「たくあん」のことです。「がっこ」は、たくあんや漬物という意味で、「雅香」と書くそうです。

秋田県の内陸部は、秋から冬にかけて晴れの日が長く続きません。天日で干し大根を作れないため、囲炉裏の焚き火でいぶして作っていたそうです。これが「いぶりがっこ」のはじまりです。

味は甘辛く、口に含むとすぐに広がるスモークの香りがたまりません!
どこにもない、唯一無二の漬物です。
しかし、あまりにも独特の味わいなので、お茶うけや食事の付け合せくらいにしか出てきません。

干し大根を燻製にした漬物です。


そんな「いぶりがっこ」ですが、東京でお洒落に変身していました。

東京・表参道にオープンした、ダイニングバー「スモーク バー&グリル」では、「いぶりがっこ」とアイルランド産チーズのスモークの盛り合わせ、スモークした完熟トマトのサラダなど、旬の食材を燻製した料理を提供しているそうです。
(2007年12月6日 産経ニュースより)

http://www.smoke.co.jp/

これまで、お茶うけなどでしか見かけない「いぶりがっこ」を、ダイニングバーの一品にするという発想は、なかなか出てこないものです。(ように思えます)

しかし発想は、ちょっとしたコツをつかむことで簡単に出てきます。
それでは「いぶりがっこ」でやってみましょう。

「いぶりがっこ」は、ソーセージやベーコンなどと同じ燻製品です。
このように同じようなものであれば、次の発想をしてみてください。

「いぶりがっこ」にあって、「ソーセージ、ベーコン」にないもの。
(例えば、お茶うけ)
「ソーセージ、ベーコン」にあって、「いぶりがっこ」にないもの。
(例えば、ビールやウイスキーのおつまみ)

そうすれば、「いぶりがっこをダイニングバーの一品に」という発想が見えてきますね。

「○○」にあって、「□□」にないもの。
「□□」にあって、「○○」にないもの。

この発想法を試してみてください。
新しいモノの見方ができて、新しいモノづくりが見えてきます。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。