2010年02月24日

ハタハタ生キャラメルもあり?

YAHOO!ニュースに、こんな記事が載っていました。


◆◆◆◆◆

芳醇? 鮒ずしで生キャラメル 滋賀のメーカー開発、販売

funa_001.jpg

滋賀県守山市の食品メーカーが、鮒(ふな)ずしを原料に使った生キャラメルを製造・販売し、話題を呼んでいる。チーズのような味わいが特徴だが、独特の臭味は控えめで、鮒ずしファンの評価は分かれそうだ。

「びわ湖の恵本舗」が自店や県内の道の駅などで販売している「パフ生キャラメル」(12個入り、800円)。渡辺明子店長(68)が「滋賀の魅力を全国に伝えたい」と昨年10月から開発に取り組んだ。

鮒ずしは主に琵琶湖のニゴロブナを乳酸発酵させて作られる熟(な)れずしで、アミノ酸などのうまみ成分が豊富。鮒ずしをペーストにしてキャラメルに練り込んだところ、においは抑えられた。さらにしつこさを抑えるため、近江米をポン菓子状にして入れてみた。

「チーズのような芳醇(ほうじゅん)な味わい。できあがった瞬間は感動した」と渡辺さん。購入者も最初は恐る恐る口に運ぶが、「臭味がなく、お米のさくさく感が香ばしい」と好評だという。
問い合わせは同店(TEL 077-598-1882)。

(2010年2月22日 15時23分配信 産経新聞)

◆◆◆◆◆


秋田の鰰ずしでも生キャラメルはできるのでしょうか?
考えただけでも“ゾッ”とします。

しかし、鮒ずしは乳酸発酵していますので、それがチーズのような芳醇な味わいを醸しだしていたようです。
一部の鰰ずしもそのような味わいがありますので、ひょっとしたら生キャラメルに合うかもしれません。

そうだとしても、しょっつる生キャラメルまでにしてもらいたいですね。

奇抜な商品は位置づけや販売形態などが難しく、やって見なければわからない危険がありますから注意が必要です。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:56| 秋田 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月23日

秋田の夏需要はいつから?

人の夏需要は、気温が15℃を越えたあたりから始まると言われています。
それは気温の変化によって、基礎代謝が低下するからなのです。基礎代謝が低下し始めると清涼飲料が欲しくなりますし、さっぱりしたものが食べたくなります。

日経MJ(日経流通新聞)の新製品週間ランキング(全国49チェーンPOS分析)を見てみますと、飲料では、1月31日〜2月6日の調査から日本コカ・コーラの「コカ・コーラ ゼロ」や伊藤園の「TEAS'TEA GREEN&RED」が上位にランキングされるようになりました。

全国的にこの前週や前々週は暖かく、東京では気温15度を超えた日が続いていましたので、この時点から夏需要が始まっていると考えていいと思います。東京へ行けば、肉まんなどが消え始め、冷やし中華などがお目見えします。


では、秋田はどうでしょうか?

秋田市内のファミリーマートなど一部のコンビニで、冷やし中華が出始めましたが、少し早いようです。昨年の気温変化から予測しますと、秋田の気温が15℃を越え始めるのは、3月の中頃から最終週あたりです。

この辺を狙って、夏需要商品を揃えると先取りできますね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:15| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月31日

気軽な「友チョコ」人気

飾り付け用製菓などを使ってチョコレートをキラキラ飾る「デコレーションチョコ」が、女子中高生の間で流行しているそうです。2月14日のバレンタインデーに友達同士で手作りしたものを交換し合うのが若者流で、企業も若者がチョコを飾る文化に着目しています。

江崎グリコが全国の10〜20代の女性500人(中学生以上)を対象に実施したインターネット調査で、バレンタインデーが、好きな男性に告白するより、チョコレートを介して女性同士が盛り上がるイベントとして定着していることが分かったそうです。

 ◆チョコを贈る予定の相手(複数回答)◆

  「告白したい男性」 : 11.2%
  「彼氏」 : 32.0%
  「女友達」 : 74.0%

 ◆昨年「友チョコ」をもらった◆

  「もらった」 : 92.2%

 ◆昨年あげたチョコは◆

  「デコリ」 : 77%
  「市販品」 : 49%
  (デコリ:市販品をアレンジするなど何らかの手を加えたチョコ)

 ◆チョコレート購入の平均予算◆

  「友チョコ」 : 438円
  「告白チョコ」 : 952円
  「彼氏チョコ」 : 1781円

帝塚山大学の谷口淳一准教授は、「メールの普及などで面と向かったコミュニケーションが減りがちな携帯世代の若い女性には、友チョコは人間関係を密にする手段として浸透している」と分析していました。

(2010年1月23日 読売新聞、秋田さきがけより)


だからロッテガーナチョコレートのCMは、女の子から女の子へデコリのチョコをあげるストーリーになっているのですね。




また、伊勢丹によりますと、「女性のカワイイという感覚が(チョコを選ぶ)決め手になる」そうです。

(2010年1月27日 読売新聞より)


カワイイ≠理解できるのは「女性」ですから、販売戦略の面から見てもバレンタインは「友チョコ」が主流ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 02:16| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

男鹿のやきそば、好調な売れ行き

ローソンで販売された「男鹿のやきそば」が好調な売れ行きだそうで、販売期間を延長するそうです。

oga_yakisoba_001.jpg oga_yakisoba_002.jpg

◆◆◆◆◆

コンビニエンスストア大手のローソン(東京、新浪剛史社長)は、10月末に県と包括協定を締結した際に発売した「男鹿のやきそば」の売れ行きが好調なことから、販売期間を延長し、今月以降も東北6県の店舗で取り扱う。

男鹿のやきそばは、協定の記念商品として東北のローソンで売り出された県産食材を使った6品のうちの一つ。販売期間は11月末までの予定だった。記念商品が店頭に並ぶ期間は通常4週間程度で、期間延長は珍しいという。

延長に伴いリニューアル。従来の商品価格はやきそばとしては高めだったため、60円値下げした320円で売り出す。めんは30グラム増やして280グラムにし、ボリューム感を出した。今月8日から県内店舗でリニューアル商品を発売し、東北の他県では22日から切り替える。

(2009年12月1日 秋田さきがけより引用)

◆◆◆◆◆


「男鹿のやきそば」 と 「男鹿のイメージ」 と 「手頃さ」

買う人の中で、これらがうまく結びついたから売れたのだと思われます。

どこにでもあるような塩焼きそばに、ちょこっと男鹿のスパイス(しょっつる)を加えたミニマムな商品開発。
これが解りやすさと、イメージのしやすさを創りだしたのでしょうか。

いい感じです!
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:24| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月26日

男鹿のやきそば

「男鹿のやきそば」が、ローソンで販売されています。

oga_yakisoba_001.jpg oga_yakisoba_002.jpg

デビューは昨冬だったかと記憶しています。
この短期間で注目され、ローソンの商品になったことは素晴らしいことです。

学生コラボのようなタダの商品化ではなく、地域を巻き込んだ企画としては、かなりのスピード出世ではないでしょうか。そしてこの開発の背景に、企画の良さと組織力の素晴らしさも感じられます。

先日「本の交流で、秋田の文化の向上を!」の大雪さんと、「男鹿のやきそば」についてお話しました。
大雪さんは、「男鹿のやきそば」を提供するお店の幟(のぼり)やラベルなどが統一されているところが良いとお話されていました。

oga_yakisoba_003.jpg

確かに、ロゴのように統一された「男鹿のやきそば」の文字は、背景と補色の関係にあり、見た人にインパクトを与えたと思われます。また、商品自体に男鹿≠イメージできるわかりやすさがあることも、人気となった理由の一つではないでしょうか。

これに、開発のコンセプトやストーリー性をうまく伝えることができれば、さらなる広がりがありそうです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:26| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

市民りんご園と市販のりんご

先日、市民りんご園で林檎狩りをしてきました。
年間9,000円ほどで林檎の木1本のオーナーになり、1本丸々狩れるのです。

さて、林檎狩りのりんご1個とスーパーで買うりんご1個、どちらが安いでしょうか?


A : 林檎狩りのりんご


B : スーパーのりんご


apple_001.jpg  apple_002.jpg (右はアップルランドの足湯、参考まで)

今回のりんご狩りの木の種類は「ふじ」でした。
同じ「ふじ」の6個入りが、大手スーパーでは299円で売られていました。

1個あたり  299円 ÷ 6個 = 49.8円

林檎狩りで取れたりんごから、少々傷んだモノを除くと180個でした。

1個あたり  9,000円 ÷ 180個 = 50円

ほぼ同じ値段になりますが、わずかに林檎狩りのりんごの方が高いですね。
それでも、林檎狩りの体験や1本の木のオーナーになれたことが付加価値となり、林檎狩りの方が安く感じてしまうから不思議です。

もちろん、林檎狩りのりんごの味は抜群です!


正解 : B
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:32| 秋田 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月12日

コンビニ弁当は安全か?

どちらの弁当が安全でしょうか?


A : コンビニ弁当


B : デパートなどの作りたて弁当


実はコンビニの弁当ほど、安全な弁当はないのです。

コンビニ弁当は添加物だらけと噂されていますが、専門的な目線でみるとそんなことはありません。必要最小限に止まっています。また、コンビニの弁当は、規格外やクズの原材料を使用しているとも噂されていますが、あれだけ多く供給しているのにそんなものを利用していたら、あっという間に原料がなくなってしまいます。

実際には、徹底した品質管理・衛生管理の下、原材料からきちっと作られているのです。たとえば、菌が繁殖するのは18℃〜60℃と言われており、なるべくその温度にならないよう作られています。また菌は酸性側になると繁殖しにくくなりますので、pH調整剤で少し酸性に保ち、菌をおさえているのです。これは梅干しを入れて弁当が持つよう、昔から使われていた手法と同じです。


一方で、作りたて弁当はどうでしょうか?

対面販売のため、食品表示の義務はありません。これは、どんな添加剤・原材料を使ってもバレないので、販売者の良心に任せるしかありません。作りたて弁当は、ご飯を熱いまま盛り付け、おかずまでも熱くなってしまいます。このままですと、菌の発生しやすい温度帯となり、夕方の弁当は翌日の昼までは持ちません。また、作りたて弁当のサラダなどは出来合いのものを仕入れて、そのまま販売しています。そうなると、その先の品質管理・衛生管理は見えないので不安が残ります。


ここまでのお話の中で、作りたて弁当が不利な立場にありますが、あくまでもコンビニ弁当と比べた場合です。

作りたて弁当は、コンビニ弁当にはない付加価値があります。
それは、消費期限が短いため新鮮なうちに食べなくてはいけないことです。
その時、その時間にしか味わえないからこそ、コンビニ弁当よりおいしいのです。

安全と新鮮なおいしさ、どちらを選びますか?


正解 : A
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:59| 秋田 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

文化の地産地消

山形県の名物の一つに「玉こんにゃく」があります。
原料蒟蒻の産地はどこでしょうか。


A : 地元、山形県


B : 蒟蒻の名産地、群馬県


tamakon_001.jpg tamakon_002.jpg

山形県にある山寺へ行ったときに、『力こんにゃく(玉こんにゃく)』を食べました。
とてもおいしかったので、売店のおばさんに、

「山形でおいしい蒟蒻が取れるんですね」

とお話したところ、

「蒟蒻そのものは、群馬のものだよ」

と意外な回答が返ってきました。

「なぜ名物≠ネんですか?」

かつて松尾芭蕉が山寺を訪れたとき、傾斜のきつい山道を登るための力≠付けるために、『玉こんにゃく』を食べたと言い伝えられているそうです。

それが今日の名物、『力こんにゃく』なのです。

yamadera_001.jpg 山寺

昨今、話題となっている「地産地消」ですが、『力こんにゃく』のように昔からある名物には「地産地消」ではないモノもあります。しかし、マッドハカセはこれも「地産地消」の一つだと思っています。

「地産地消」というと、その土地で取れたモノをその土地で消費することですが、その土地の文化をその土地で体験することも「地産地消」ではないでしょうか。

すなわち、『文化の地産地消』 です。

言い換えると、その土地の背景ストーリーをその土地で感じることです。

これこそが、前回お話した 『コト』 ですね。

地域おこしに「地産地消」を掲げるところが多いようですが、そのインパクトが薄かったり、無理があったりと、いまいち“ピン”とこなかったりすることが多いです。
それは、『文化の地産地消』を蔑ろにしているからではないかと感じています。


正解 : B
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:57| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月26日

萌えシリーズ

萌えシリーズを継続させるには?


A moe_kome.jpg moe_suika.jpg moe_curry.jpg
萌えシリーズを増やす


B moe_kome.jpg 
萌え米のみに絞る


売り上げを増やそうとラインナップを増やす方がよいと思われます。
しかし、ラインナップを増やした後発商品に対して「また萌えか」といった感じがあるのは歪めません。
しかも、人気を博した『萌え米』もどことなくボケてしまった感じがあります。

この場合、ラインナップを絞るマーケティング戦略の方が効果的だろうと思われます。

マーケティングの計画は売ることが第二段階で、第一段階はブランドを広めることです。
フルラインナップでは、それが難しくなります。
したがって萌えシリーズを継続させるには、ラインナップを絞ることが必要になってきます。

内容の詳細は、『VWの販売台数』をご覧ください。


正解 : B
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:28| 秋田 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月30日

モヤシの流行はチャンスか?

食費を抑えるのにモヤシを上手に利用する人が目立つといいます。

調査会社インターワイヤードの調べでは、家で夕食を作り食材も買う7393人のうち、1年くらい前と比べて節約している人は73.7%だそうです。その5449人がよく使っている食材(自由回答)はモヤシが断トツ(28.5%)で、豆腐、鶏肉、キャベツなどが続きます。

moyashi_001.jpg

スーパーのいなげやでは、モヤシ販売が4〜8月の累計で前年同期比約14%増です。1袋40円前後と価格がほとんど変わらない点が人気だそうです。丸美屋食品工業の「麻婆もやしの素」も8月は約1.8倍の売れ行きです。また、モヤシ料理のレシピを紹介する本やサイトも目立ち、人気は当面続きそうです。

(2009年9月30日 日経産業新聞より)


デフレの流行に乗ったモノづくりはあまり関心しませんが、世の中の流れを知ることはとても大切なことです。

デフレ流行では、中小企業さんの場合、この市場への参入を見送る勇気が必要です。
どうしても参入したい場合は、全く別の方面から攻める、または新しいカテゴリーをつくらなくてはいけません。
しかし、これはとても難しいですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 21:25| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

おでんの季節は?

コンビニ各社が本格的な秋の訪れを待たずに、おでんの販売に力を入れているそうです。
その背景には、消費者の意外な食行動があるようです。

Yahoo!の意識調査では 「季節に関係なくおでんを食べる」 人が 47% もいるという結果が出ています。



「季節に関係なくおでんを食べる」とすれば、真夏でも熱々のおでんを好んで食べる人がいるのでしょうか?
おでん≠ニいえば、冬に熱々をいただくのがおいしいのですが…


一見すると不可解ですが、これには理由があるのです。


『生気象学』からみるとおでんは、夏に適した食べ物なのです。

生気象学で使われる用語に基礎代謝があります。

基礎代謝は、夏になると体内に熱が溜まりがちになるので抑えようとします。
冬になると寒さから身を守ろうとして基礎代謝を増やします。

つまり、夏はカロリーの低いモノを好み、冬はカロリーの高いモノを好むようになるのです。

詳しくはこちらをどうぞ ↓
http://madscientist.seesaa.net/article/120864720.html

おでん1食分のカロリーは、かなり低いです。
カロリーだけでみると冬の食べモノではなく、むしろ夏の食べモノだと言えます。

つまりこれが、「季節に関係なくおでんを食べる」ことにつながっていると思われます。


冬の食べモノなのに、カロリーが低い…
夏の食べモノなのに、カロリーが高い…

このようなモノは売る季節を変えるだけで、ヒット商品に化けるかもしれませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:58| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月14日

あきたの新スイーツ発掘フェア

米粉を使った洋菓子の試食会「あきたの新スイーツ発掘フェア」が、12日午後1時からJR秋田駅ぽぽろーどで開かれました。

秋田市を代表する新しいお土産を開発しようと、秋田市と県菓子工業組合秋田支部(藤井明支部長)が連携して行う事業の一環で、「米粉を使った洋菓子」をテーマに4月から各店舗が試作品づくりに取り組んでいたそうです。

kashiPR_001.jpg

各店舗の試作品は、米粉の特徴であるもっちりとした触感が楽しめる菓子が多く、米の甘みが引き立つよう工夫されていたといいます。地酒を使用したブリュレ、生地に米粉を練り込んで仙北市西木町産の栗を包んだモンブラン、ジャージー牛乳で炊き上げたあきたこまちが入ったロールケーキ、和菓子づくりの技術を応用したプリンなどさまざまな試作品が用意されました。

会場では試食者にアンケートに協力してもらい、好評だった洋菓子は秋田市のご当地商品として、来月15日から1週間、横浜市の京急百貨店で開かれる物産展販売を皮切りに、首都圏でPRしていくそうです。

kashiPR_002.jpg

藤井支部長は「地元産の材料を使った秋田市の新商品をつくり、地域活性化につなげたい」と話されていました。

(2009年9月12、13日 秋田さきがけより)


ご当地商品として開発された洋菓子ですが、地元へのPRや定着が蔑ろになっているように思われます。

たとえば、「北海道富良野の銘菓です」とPRしていても、富良野では全く売られておらず、富良野の人も知らないような銘菓だったとしたら、どうでしょうか。
どんなにおいしくてもそれ以外の価値がないならば、競合他社にシェアを奪われてすぐに市場から消えるでしょう。

地元で愛されているという背景やストーリーがあるから、ご当地商品としての価値があるのであって、地元産の原料を使ったというのは、差別化につながるほどの価値にはならないハズです。
(米粉や栗、地酒はどこにでもありますから…)
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:47| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月30日

流しジュンサイ!?

これは新しいスタイルです!

三種町観光協会はこのほど、能代市のJR東能代駅で五能線の人気列車「リゾートしらかみ」の乗客にジュンサイを振る舞い、町の特産物をPRしました。

そのスタイルが画期的で、リゾートしらかみの下り2本が同駅に停車した際、事前にホームに設置した流しそうめん用の器具を使い、そうめんの代わりにジュンサイを流して食べる「流しジュンサイ」で、続々と降り立つ乗客に試食を勧めたのです。

nagashiJUNSAI_001.jpg

乗客は「ジュンサイはどこで売っているのか」などと興味を示していたそうです。

(2009年8月22日 秋田さきがけより)


いくらいいモノでも『仕掛け』『仕立て』がなくては、なかなか売れません。
そのお手本となる例が、この「流しジュンサイ」ですね。

リゾートしらかみのお客さんはこの『仕掛け』で、新しいお土産に気づかされたのです。
最高のPR方法です!
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:53| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月28日

スイカの箱に美少女

JAうごのイラストパッケージ第3弾です。

羽後町のJAうごは、美少女イラストを使ったパッケージ第3弾として、大玉スイカの箱を作成しました。1000箱限定でJAホームページで予約を受け付けており、26日から発送を始めるそうです。

ugosuika_001.jpg

今回も、イラストレーターの西又葵さんの作品です。

スイカはコメに次ぐ同JAの基幹作物で、県内唯一の光センサー選果施設で、スイカの糖度や形、果肉状態をチェックしているそうです。現在カット売りが主流になっていますが、同JAは「家族そろって、丸ごと切り分けて食べるだいご味を味わってほしい」としています。

イラストを描いた箱は縦25a、横25a、高さ27aで、イラスト部分を組み立て直すと、飾って楽しむことができるそうです。

1箱(約7`)3150円(税込み)。
問い合わせは同JA営業販売課 0183・62・1120

(2009年7月23日 秋田さきがけより)


羽後町の美少女シリーズには、いつも感心させられます。
単純に美少女≠ェいいのではなく、本物の品を本物のパッケージでお届けする、そのスタンスが素晴らしいのです。

スイカは県内唯一の光センサーでチェックし、パッケージは美少女キャラクターデザインで有名な西又葵さんの作品、さらにはスイカは丸ごと食べてほしいというこだわり…

ここまでやるから、美少女シリーズは売れるのですね。

ただ、美少女やイラストに頼ってもモノは売れません。
キャラクターもそうです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 01:05| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

男鹿の「石焼き鍋」と同じ鍋

男鹿の「石焼き鍋」と同じ鍋が、新潟県粟島(あわじま)にもあるそうです。

その名は「わっぱ煮」
杉やヒノキで作った容器「曲げわっぱ」に焼け石を入れ、旬の魚を煮立てるといったように、つくり方も使う容器も同じなのです。

wappa_001.jpg

島の西海岸、釜谷(かまや)地区で民宿「松太屋」を営む漁師の松浦乙一郎さんは、

「元は漁師の磯料理。今も漁が暇になる秋は、ご飯を詰めたわっぱとみそを持って出かけて、釣った魚をふたでわっぱ煮にして昼飯にする。自然にやっていたから…」

とお話されていました。

その内容から察するに、起源も同じようです。


この焼け石を投げ入れる「ストーンボイリング」は縄文時代の調理法で、秋田の男鹿半島、新潟県粟島や北米の先住民族、南太平洋ポリネシアにもあるそうです。

さらに「曲げわっぱ」のような木の曲げ物は、ロシア・サハリンにも残るそうです。

「石焼き鍋」や「わっぱ煮」は、何万年も前に東南アジアから環太平洋に広がった、先史モンゴロイドの確かな足跡を感じさせます。

(2009年7月26日 読売新聞日曜版Y&Yより)


今まで焼け石を投げ入れる調理法は、男鹿の「石焼き鍋」だけだと思っていましたが、粟島や北米などにもあったとは驚きです。

そして男鹿の「石焼き鍋」には、このような深いストーリー性があったことも知りませんでした。

起源が同じ(であろう)「石焼き鍋」と「わっぱ煮」がコラボし、そのストーリー性と価値を発信すれば、より魅力的な郷土料理として定着するかもしれませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:55| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

もうひとつのロングセラー、『バタートースト』

『アベックトースト』と同じく、たけや製パンのロングセラー商品が『バタートースト』です。

avec_005.JPG  (右側が『バタートースト』)

『アベックトースト』と姉妹商品という位置付けなのでしょうか、パッケージのデザインがほとんど同じです。食パンにバターを塗り、サンドイッチ状にしたシンプルな商品です。


この2商品、秋田のB級グルメですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 13:40| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月17日

『アベックトースト』、ロングセラーの秘密

秋田には、何十年と売られ続けている菓子パンのロングセラーがあります。

たけや製パンの 『アベックトースト』 です。

avec_001.jpg  avec_002.JPG

食パンの片側にマーガリン、反対の片側にはいちごジャムが塗られていて、サンドイッチ状に挟んである菓子パンです。これが2セット入って、130円ほどで売られています。

avec_003.JPG  avec_004.JPG

名前の由来は、二種類の味だから『アベック』…らしいです。

昔はマーガリンのサンドイッチと、いちごジャムのサンドイッチがそれぞれ1セットずつ入っていました。幼い頃は、いちごジャムのサンドイッチを食べ、マーガリンのサンドイッチは残すということをしていました。

そのような背景があってか、1枚のサンドイッチに2種類の味が入るようになりました。


しかしなぜ、この食パンでサンドしただけの菓子パンが売れ続けるのでしょうか?

これには人の嗜好が大きくかかわっているようなのです。

人は「甘み」と「あぶらみ」が大好きなのです。
しかし、「甘み」だけを食べ続けると飽きてしまいますし、「あぶらみ」だけですと食べ辛いです。
ところがこれら二つが混じり合うと、飽きずにおいしく食べることができるのです。

そして、病みつきになる…

これが、ロングセラーの秘密なのかもしれません。


『アベックトースト』は苦手…という方に、とっておきの食べ方をご紹介しましょう!

 1:アベックトーストの1セットをそのままトースターに入れる
 2:きつね色になるまで焼く

それだけです。

それだけで、別物のようにおいしくなります!

そして、病みつきに…
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:57| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

若者をとらえた!異例のヒット

ここ最近、貧乏暇なし≠ェ続いています。
来週も関東方面へ行く予定がありますので、貧乏暇なし≠ヘまだまだ続きそうです…

貧乏暇なし≠ノ加え、街中では「不況」の大合唱が続いています…

そんな中、明るい話題を見つけました。


『異例のヒット 若者をとらえる』

やさしい食感や味を追求した食品・飲料が売れているそうです。
かんでもあごが疲れないようにやわらかくしたガムは3カ月で3000万個というヒットです。「ツンと鼻にこない」お酢も200万本を突破しています。

若い世代のモノをかむ力や味覚の変化にヒットの要因はありそうですが、人口減少などで縮む食品市場で、「やさしさ」はヒットのキーワードになっているようです。

yawaraka_001.jpg

・ロッテ『フィッツ』 : かんだ瞬間の心地よいやわらかさを重視

・森永乳業『黄金比率プリン』 : 従来より10%少ない圧力で崩れる

・ミツカン『やさしいお酢』 : ツンとこないマイルドさ

・カゴメ『野菜生活100リフレッシュ!』 : どろりとしないのどごしのよさ

若い世代は子供のころからやわらかい食品を多くとり、かむ力が弱いと専門家は指摘しています。
そして、人は甘さ以外の刺激にはもともと抵抗があるそうです。苦さや酸っぱさ、特徴ある食感などは食生活のなかで覚えていくものですが、親などから教わる機会が減っているかもしれない、と専門家は説明しています。

(2009年7月7日 日本経済新聞より)


「あごの疲れない」ガム
「ツンとこない」お酢

ソフトな食感・味が好まれているようです。

一見、意外なモノが若者にヒットしているように思われますが、マッドハカセ世代も「こんなモノがあったらいいのにね…」と潜在意識の中で思っていた感があります。

自分が感じる「こんなモノがあったらいいのにね…」の中に、若い世代にウケる要素があるかもしれませんね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:55| 秋田 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月17日

味や食感自分流

飲料や加工食品で、食感や味を自分好みに調整できる新製品が増えています。ポッカコーポレーションのデザート飲料は瓶を振る回数、日清食品のカップめんは加熱時間で食感が変わる商品を出しています。

jibun_001.jpg ポッカ「菓子工房フラノデリス プリンシェイク」

jibun_002.jpg 日清食品「カップヌードル マイ・レンジタイム」

節約志向の消費者を中心にスーパーのプライベートブランド(PB)商品など低価格の食品・飲料を選ぶ人は目立ちますが、メーカーは楽しさを提供することで自社製品の販売拡大につなげようとしているようです。

(2009年6月11日 日経産業新聞より)


自分で味を調整できる飲料や加工食品を投入している分野は、いずれも市場が伸びているようです。出来合いではない味を手軽に楽しみたいという需要は以前からありましたが、商品は少なかったのです。

潜在需要を掘り起こすことと、きちんと商品価値を伝えることがとても大切ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 05:50| 秋田 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月13日

白いたいやき!

昨日まで、東京で開催されていた展示会に参加していました。

そこにはモノづくりのヒントになる展示がたくさんあり、中でも注目したのが、鳥越製粉株式会社の『白いたいやき』です。

taiyaki_001.JPG

ここの技術を使いますと焼き色が付きにくく、『白いたいやき』が作れるのです。生地をピンクにしますと『ピンクのたいやき』ができますし、黄色ならば『黄色のたいやき』ができるのです。

それだけではありません。
従来にないモチモチしたユニークな触感のたいやきもできます。

鳥越製粉株式会社の詳細はこちらからどうぞ。
  ↓
http://www.the-torigoe.co.jp/


たいやきが白い…

ただそれだけなのですが、それでも人々の注目を集めていたのです。

秋田でも たいやきを冷やした だけで、注目を浴びているたいやき屋さんもあるのですから、『白いたいやき』の注目度はより高いかもしれません。

わかりやすい意外性をアピールすることが大切ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 20:11| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。