「なまはげ」ではありません、「やまはげ」です。
「やまはげ」は「男鹿のなまはげ」によく似た伝統行事で、秋田市の豊岩地区や下浜地区、雄和町など比較的海に近い地域で伝えられています。「男鹿のなまはげ」は12月31日の大晦日の晩に行われますが、「やまはげ」は小正月の1月15日の晩に行われます。
それでは、「男鹿のなまはげ」と「やまはげ」の違いをお話しましょう。
◆姿かたち
「男鹿のなまはげ」のお面は赤や青に塗られていますが、豊岩地区や下浜地区の「やまはげ」は色を付けていません。また、ワラの装束の「なまはげ」に対し、「夜ふすま」と呼ばれる昔ながらの藍染の夜具を着ています。
◆振舞い方
「男鹿のなまはげ」は、悪霊を追い払う意味で「泣ぐ子はいねぇがー!言うごど聞がねぇ子はいねぇがー!」と叫んだり、大きな音を立てたりして家々を回ります。
「やまはげ」は、雪の降る夜、ひっそりと家の中に入って来るそうです。子どもが居れば「勉強しているが?」「言うごど聞いでるが?」と、ささやくように問うそうです。そしてお神酒を飲んで、みかんと餅をもらって、サッと帰って行くそうです。

「やまはげ」は、紳士ですね。
しかし、ひっそりと入って来るので、子供でなくても肝を冷やすそうです。
この恐ろしさは、秋田県ナンバーワン!と噂されています。
(2004年1月 広報誌 あきた新時代より)
一方、雄和町の「やまはげ」は、姿かたちが違うそうです。
米俵に使う桟俵で作った面をかぶり、ワラの装束に身を包んでいます。そして、「悪魔はらい!悪魔はらい!」と大声で叫びながら家々を回り、「泣ぐ子はいねぇがー!言うごど聞がねぇ子はいねぇがー!」と子どもをいさめるそうです。

「男鹿のなまはげ」によく似てますね。
(2005年2月 広報誌 あきた新時代より)
また、秋田県の南、にかほ市象潟町では、1月13日の晩に「男鹿のなまはげ」と似た伝統行事、「あまのはぎ」が行われています。
秋田にはこのような伝統行事が、まだまだあるようです。
情報が入り次第、アップします。
今回は、モノづくりとあまり関係がなさそうですが、ストーリーを探ることは、モノづくりにとって大切な一歩なのです。
知りませんでした。
秋田でも地域が違うと、わからないことありますね。
「やまはげ」でなくても、あまり知られてないことがけっこうありそうですね。
聞いたことはあっても見たことがないとか、
あまり地元の情報を発信しないからでしょうか?
その地域の人は知っているのが当たり前になっていることでも、
離れた地域の人は知らないですからね。
出張かまくらが首都圏の方にいく時に、
出張なまはげと一緒に出張やまはげもイベントに行けば、
それを見に来る人がいるかもしれないし、
秋田には、他とは違うそういったものが、たくさんありそうですね。
秋田を変えるのは、
「若者」「ばか者」「よそ者」「切れ者」だと
マッドハカセさんは書かれてますが、
私は、それプラス「地元者」が必要だと思います。
地元の知恵も侮れないと思いますし、
地元の人しか知らないことがたくさんありそうだからです。
トラックバックありがとうございます。
やまはげは紳士なんですね。
「寺沢の悪魔はらい」ははじめて知りました。
秋田の情報、これからも教えてください
ゆきえ
この「やまはげ」、実はマッドハカセも知りませんでした。先日、ある年配の方から「やまはげ」の話を聞き、調べてみたのです。
「やまはげ」という名前は知っていましたが、「なまはげ」のモノマネだと勝手に思って、見過ごしていた感があります。ところが、秋田市の豊岩地区の「やまはげ」は独自のスタイルがありました。
「どうせ、こんな感じでしょう」という予断な目を変えてくれたのは、ぽぷりさんが言う「地元者」のお話でした。
これからは、「若者」「ばか者」「よそ者」「切れ者」「地元者」の5つのモノを大切にしながら、書いていこうと思いました。
マッドハカセです。
「やまはげ」は紳士ですが、とても恐いそうです。
想像してみて下さい。
夜、暗い玄関に「やまはげ」が立っていたら…
腰が抜けてしまいます。
マッドハカセはこれからも、秋田の情報とモノづくりのヒントを発信していきますので、
今後もよろしくお願いします。