2008年01月11日

BMWのブランド力

BMW、ルイ・ヴィトン、メルセデス・ベンツ、ロレックス…

これは何の順番だと思いますか?

実は中国のお金持ちが好きな「ブランド」の上位順です。中国では、欧州ブランド信仰が根強いみたいです。
特に「BMW」は、他のブランド調査でも上位に入っています。
(2007年1月19日 日経流通新聞より)

驚くことに、日本車の販売台数が低迷する中、BMWの2007年国内販売台数は、前年を上回ったそうです。
(2008年1月11日 日経産業新聞、日刊工業新聞より)

さすが、BMW!強いです。

BMWのブランド力は、どこからくるのでしょうか?
興味深いですね。
そこでマッドハカセは、このブランド力を分析してみることにしました。

BMWのテレビCMを見ますと、スポーツセダンが走り抜けていくシーン…
そして、テレビ画面下の端に、BMWのエンブレムとあるフレーズが書かれています。
BMW_File0001.jpg
マッドハカセは、このフレーズに着目しました。
いったい、この中に何が…と思われるでしょう。
これを心理学で分析すると、そのフレーズの意味がわかってくるハズです。


まずは、心理学のお話をしましょう。

アメリカの科学者、アブラハム・マズロー(1908-1970)は、人間の欲求を5段階のピラミッドにしました。人間の欲求は一番下から始まって、1段階目の欲求が満たされると、1段階上の欲求を志すというものです。下から「生理的な欲求」「安全への欲求」「社会的な欲求」「自我の欲求」「自己実現への欲求」となっています。
mazuro_File0002.jpg
より簡単に言い換えると、「必要なモノ・コト」「より必要なモノ・コト」「人と同じモノ・コト」「人とは違うモノ・コト」「自分が良いと思うモノ・コト」となります。
(参考:心理学 掘ノ内 敏 編著、2006年10月6日 日経流通新聞)


さて、ここでお話を戻しますと、BMWエンブレム下のフレーズはどんな意味を持っているのでしょう。

「駆けぬける歓び」

BMWのCMのシーンを思い出してみて下さい。
カラスが置いたクルミを、BMWスポーツセダンがスレスレで避けて、ドライバーの男性が「ニヤり…」
カラスは悔しがる…というものでした。

CMに登場する男性は、信頼性のあるBMWセダンの走りを体感していました。これは、不安や恐怖を回避し「安全への欲求」が満たされていることになります。そこへカラスがクルミを置きますが、BMWはそれをサッとかわし、男性は「ニヤり」とします。これは、相手がカラスだけに人に認められたという「自我の欲求」ではありません。どちらかと言えば、夢や希望を実現し精神的な成長を目指す「自己実現への欲求」に近いでしょう。

このCMのシーンと「駆けぬける歓び」を、マズロー説に重ね合わせると次のようになります。

『駆けぬける』 = 「安全への欲求」

『歓び』 = 「自己実現への欲求」

つまりBMWは、このフレーズで
「安全であることはもちろん、人間の欲求の一番高いところも実現していますよ」
と、お客さんに伝えていたのです。
だからBMWは、世界のトップブランドなんですね。


ところで、肝心な「ブランド」とはいったい何なのでしょうか?

ブランドとは…

「お客様と約束する」
「お客様と関係を築く」
(FMS綜合研究所 三輪弘子さんのお話より)

だそうです。
それは、品質であったり、サービスであったりします。やはり、クルマにとっては「品質」が重要でしょう。
BMWの『駆けぬける』は「安全への欲求」、つまり「品質」なのです。


モノのブランド化には、こんな心理のカラクリがあったのです。
おもしろいですね。

posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 20:12| 秋田 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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