7〜8割の人がダメといった商品は、
売れる可能性がある。
あくまでもマッドハカセの自論ですが、これまでの傾向を見ているとほぼ当てはまります。
「UNO」のCMをつくったコピーライターの谷山雅計さんは、以前キリンビバレッジの「生茶」も手掛けていました。「生茶」の味をモニター調査すると、一部の人はおいしいといってくれたそうですが、大体の人は生臭い≠ネどとダメだしをしたそうです。しかし、蓋を開けると「生茶」は大ヒットしました。
おそらくこの時も、2〜3割の人がよいといい、7〜8割の人がダメといったのだろうと思われます。
逆に、ほとんどの人がよいといった商品はどうなのでしょうか?
ある大手食肉加工メーカーの商品開発のお話です。
「どんなウインナーが欲しいですか?」とアンケートを取ったところ、返ってくる答えが「野菜入りウインナー」だったそうです。しかし、野菜入りウインナーは売れたためしがないそうです。
これは今時の手法と言われている、マーケットイン≠フ考え方でつくられた商品なのですが…
ユニクロの柳井正社長が 『成功は一日で捨て去れ』(新潮社)の中で、
「マーケットインとプロダクトアウト両方を強化していきます」
とお話されていました。
プロダクトアウト≠ヘ30年前の手法だと毛嫌いされている感がありますが、この手法もなくては売れるものはできないということだと思います。つまり、みんながいいというだけのモノづくりではなく、ダメといわれても提案していくこともモノづくりには必要なのです。
マーケットインとプロダクトアウト両方を強化する…
これこそが、先の法則(自論)の根っこかもしれません。