シトウさんは若者の流行について、次のようにお話されていました。

――最近はユニクロなどのファストファッションが全盛です。
欲しいものであれば、それがファストファッションであっても、ブランドのデザイナーが気合を入れて作った服でも関係ないけど、安いという理由で選ぶ買い方は、本質的ではないような気がします。高いものを買うのがぜいたくではなくて、自分の好きなもので周りをそろえるのがぜいたくだと思います。ファッションにはその人が表れてくる。「今は買えないけどいつかは」という気持ち持つことも大切です。
(2010年2月6日 朝日新聞より)
社会現象になった「スカート男子」や「森っ子」をいち早く見出した シトウ レイ さんの視点は、今の若者を的確にとらえています。
潜在意識では自分の好きなもの≠求めていて、そのモノがただ安いだけなのです。
これをデフレというのでしょうか?
少し違うように思われます。
値段を安くしたが売れない…というモノは、そこにピントが合っていないということになりますね。