さぞかし楽しく飲んでいたように思われるでしょうが、今日はある人を怒らせてしまい大変でした。マッドハカセがきつい口調で話した訳でもなく、中傷的な言葉を発した訳でもなく、ただ結論を述べただけだったのです。
その内容はこうです。
怒り人:「僕が○○の時に、こんなことになるなんて…」
マッド:「運が悪かったのですね」
怒り人:「それはどういうこと!!(怒)」
なぜ怒ったのでしょうか?
マッドハカセは聴き役に徹していたのですが、その聴き方に問題があったのです。
では、いくつかの聴き方を見ながら、問題点を見つけてみましょう。
解釈的 : 自分の枠組みで相手の主張を都合のよいように解釈して、自分一人で納得する聴き方
分析的 : 主張のあいまいな部分の意味を確かめたり、理由(論拠)に思いをはせる聴き方
評価的 : 主張に込められた事実関係や価値判断に対して、正しいのか間違っているのかを考える聴き方
同情的 : 「可哀想に」「お気の毒に」と、上から下を見る感覚で相手の感情を受け止める聴き方
共感的 : 相手の言うことを、ありのままに(同じ目線で)受け止め、評価も判断もしない聴き方
(堀公俊 著 『今すぐできる!ファシリテーション』 PHPビジネス新書より引用)
マッドハカセの聴き方は、「解釈的」または「同情的」だったのです。
つまり、都合のよいように解釈し、上から下を見る感覚で相手の感情を受け止めていたのです。
これでは、短気な人や怒りっぽい人を怒らせてしまうのは当たり前ですね。
ここで一番よい聴き方は、最後の 『共感的』 な聴き方です。
「話を聴く」というのは、かなり大変なことなのです。
それは話を聴くスピードよりも考えるスピードの方がはるかに速く、話を聴いているうちに余計なことを考えてしまうからです。特に話をするのが好きな人や、頭の回転の速い人は、相手の話を意識的に聴くようにしなくてはなりません。
会議の進行役(ファシリテーター)を務めているときに、どんな聴き方をしているでしょうか?
この場合は 『共感的な聴き方』 をしなくてはいけません。
気の短い人のお話を聴くときも、その方がよさそうです…
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