2009年05月28日

ご当地グルメ成功の秘訣!

ワンコイン程度のメニューが立派な観光資源になり、イベントはことごとく人が殺到…

今や町おこしの代名詞ともいうべきB級ご当地グルメです。
停滞する地方経済の救世主として、期待を一身に背負っています。

ところが、成功しているメニューとなかなか芽が出ないメニューという格差は始まっているようです。ご当地グルメで町おこしを成功させる秘訣が、日経トレンディ 6月号に載っていましたので、引用してご紹介しましょう。


◆◆◆◆◆

●老舗型 : 戦後などに発案され、その地域で特徴的に食べられてきた独自メニュー

●開発型 : 町おこしや地産地消などを目的にして、新たに開発されたご当地グルメ

●開発型メニュー“御三家” : カレー、バーガー、コロッケ


◆ご当地グルメで町おこし・成功の五箇条◆


一、地元の人に愛されなければ始まらない

よそ行きのメニューだと、ほかの地域から客を呼んでも繁盛するのは土日だけ。平日に地元の人が食べてこそ「ご当地グルメ」と呼ぶにふさわしい

二、ご当地グルメと「地産地消」を混同しない

特産品の地産地消にとらわれると、制約が多くなり、安易なメニューになってしまいがち。また原価率も高くなり、価格に転嫁せざるを得なくなる

三、なるべく海産物に頼らない

「老舗型」のご当地メニューの多くは本来、戦後などにぜいたくな食材を使えなかったため、試行錯誤を重ねて考案されたメニュー。海産物を入れると、B級感が色あせ、単価も高くなりやすい

四、メニューは凝りすぎない

レシピの“決まり事”はほどほどにして、店側が裁量の余地を持つべき。縛りを設けすぎると、味が均質化してしまう。一方、縛りがなさすぎてもご当地らしい特色が薄れる。ほどほどが肝心だ

五、飲食業界ばかりの利益を追い求めない

目的が町おこしなのであれば、飲食業界ばかりがもうかっても全く意味がない。店同士は本来はライバルであるが、目先の利益に一喜一憂せずに“呉越同舟”で共通の目的に向かう必要がある


(日経トレンディ No.291 2009.6月号 より引用)
日経 TRENDY (トレンディ) 2009年 06月号 [雑誌]

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  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/05/02
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前回、『食の彩典 in あきた』で見つけた、売れる法則!?でご紹介した行列のできるお店も、この『成功の五箇条』に当てはまっていますね。

この日経トレンディ 6月号の記事を読んでいて“フッ”と気付いたのですが、まさしくこれは飲食業の経営理論です。ということはこの“五箇条”、B級ご当地グルメだけでなく、各地で衰退している飲食店にも通じるのではないでしょうか?
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:56| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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