2009年05月17日

いま売れないデザイン、売れるデザイン

世界経済が、不況の直撃に見舞われています。
傷が比較的に浅いと言われる日本でさえも、事態は深刻です。

特に個人消費の冷え込みは顕著で、これまでと同じ考えでモノづくりや販売を続けていても、売り上げはどんどんしぼんでいくばかりです。

この不況は去るのをじっと待っていれば、事態が好転するわけではなさそうです。消費者は生活防衛の準備を進め、新しい価値観に基づいた消費に移ろうとしているみたいです。

つまり…

「デザインの力を借りれば、モノが売れる」

という、そんな甘い世の中ではありません。

消費者は、デザインに対しても厳しい目線を持ち始めているらしいのです。これは一過性の傾向ではなく、次代の生活基盤を築くための変化なのです。次世代の豊かさは、不況下に形成される新しい価値観の上に積み上げられていきます。不況が去れば、これまで売れていたモノが再び売れ始めるという考え方は捨てるべきなのです。

いま最も重要なのは、製品やサービスのデザインと機能と価格のバランスが図られていることです。


日経デザインが行った調査によりますと、デザインの評価で「高級感」、「最先端」の2項目が低かったそうです。つまりこの2項目が、いま売れないデザイン要素なのです。

DESIGN_fig_001.jpg

反対に、いま売れるデザイン要素とはどんなものなのでしょうか?
日経デザインの調査によりますと、『生活に即したシンプルさ』なのだそうです。


人々は消費に慎重になることで、デザインと密接にかかわるようになります。その際に「高級感」、「最先端」などの要素は違和感となりかねません。日常生活に即したシンプルさや使い勝手を体現したデザインこそ、心地よさを感じるようです。

DESIGN_fig_002.jpg

(May 2009 NIKKEI DESIGN より)


売れないデザイン → 「高級感」「最先端」

売れるデザイン → 『生活に即したシンプルさ』



「黒や紫を使って、高級感を出せば売れる!」なんてことを、未だ耳にします。
商品を手にする側に立った視点でその商品を見れば、やはり違和感を感じますし、商品イメージとかけ離れている場合もあります。高級な素材を使ってつくったモノだとしても、そのことを消費者に伝えなくてはその商品は理解してもらえず、そして手にしてもらえないのです。

高級であるならば、スペック(仕様)に文句はないハズです。
その場合にこそ、シンプルで色彩に頼らないデザインが効果的なのです。

日産GT-Rが発表されたとき、グレイなどの無彩色を使い、シンプルにみせていました。
これはスペックを引き立たせるために、わざと余分なものを削ぎ落としたのです。

いま売れるデザインの理論ですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:04| 秋田 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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