奇をてらった(奇抜な)商品や、技術的に難しい商品をつくろうとする
傾向があります。
余っている素材や材料を活かすことはとても大切なことなのですが、商品開発やモノづくりの本質を理解していなければ「ただ作った」ことになってしまい、売れるはずもありません。
さらには、開発の段階で時間もお金も失ってしまうこともあります。
このような商品開発をしようとしている人は、使ってくれるお客さんの姿が見えていない場合がほとんどです。
「それは無理ですよね」
と、少し意地悪に仕掛けると、怒り出したり、声や口調が荒々しくなる人が大体そうです。
このような人は、お客さんのことなど少しも考えていません。
お客さんのことを考えて商品開発をする人なら、「こんなにいい素材を使って頂きたい」という気持ちから「何とかならないか」と考え直すはずです。
「もったいない」から考えるのではなく、
その素材や材料からつくったモノには、どんな価値があるのか?
ということを探すところから考えなくてはいけません。
価値がわからないモノは売れません
価値がわかる人だけが買います
だから価値が伝わる商品にしなくてはいけません
価値を探すには、なるべく詳細にそのモノの使われ方を想像することが必要です。
使う人(お客さん)や、その生活を想像するのです。
誰が使うのか?
どこで使うのか?
どのように使うのか?
なぜ使うのか?
いつ使うのか?
そして…
どんなことを望んでいるのか?
このように、当たり前のことを問いかける のです。
答えはその中にある はずです。
それが価値です。
同じスタート地点でも「もったいない」と「使って頂きたい」とでは、商品開発のクオリティーに大きな違いがあることがわかったかと思います。
価値がわかれば、素材や材料そのままで商品になるかもしれません。
(技術や加工の必要がないようであれば、リスクも下がります)