博報堂は広告を通して、どういうふうにお客さんとコミュニケーションをとっているのか?
そこを一番に知りたいと思いました。
マーケティングの中で、お客さんをどう呼ぶでしょうか。
一般的には、「消費者」だと思います。
モノを買って頂くので、そう呼んでも間違いではありません。
しかし博報堂は、「消費者」と呼ばないそうです。
「消費」の意味を辞書でひいてみると… 摩耗、消耗、すり減らす、なくす…
ここの中には、「楽しい」や「幸せ」が入っていないのです。
つまり、「満足」がありません。
「消費者」を見るということは、買うところ、使うところの表面しか見ないということになります。
これでは、お客さんの本当の思いを見つけることはできません。
博報堂はこう考えています。
生活するということは、様々な課題が山積みです。
だから、生活の中に「モノが欲しい」、「買う」というのがあるのです。
その人たちは、「生活者」 なのです。
「消費者」ではなく、「生活者」
そう呼ぶことで、表面とともに中身も見えてくるような気がします。
そして視点が変わり、マーケティングも身近になってきます。
私は今日、どこで、どういうところで、何を食べたいか?
私は今、何を食べたいか?
私はいつ、どこで、どういうところで、何を買いたいか?
私は今、何を買いたいか?
「生活者」と呼ぶことで、自分自身が見えてきて、それを知りたい気持ちになるでしょう。
次ぎに、その目線をお客さんに向けるのです。
そうすれば、お客さんの思いを見つけやすくなるハズです。
それでも見つけられなければ、じっとみつめて感じてみて下さい。
「生活者」を…