顕在化したニーズを追いかけてモノづくりをしても、売れるモノにはなりません。
そのためにも潜在化しているニーズを掘り起こさなくてはいけないのですが、これが難しいのです。
顕在化 : 形にあらわれて存在すること
潜在化 : 外には現われず、内部に、目立たないで存在すること
実際にはアンケートなどでニーズを探ろうとしますが、大体が顕在化したニーズしか掴めません。
ある大手食肉加工メーカーの商品開発のお話です。
「どんなウインナーが欲しいですか?」とアンケートを取ったところ、返ってくる答えが「野菜入りウインナー」だったそうです。しかし、野菜入りウインナーは売れたためしがないそうです。
このようにアンケートでは、顕在化したニーズしか出てこないため、消費者の本心が見えないのです。
説明を求められたとき人は、自分がなぜ買うのか、何が欲しいのか、説明できないのです。
11月18日放送、めざましテレビ(5:25〜8:00)の『
ココ調』で「
トマト鍋人気」を特集していました。
この冬、最も熱い視線を浴びているのが「トマト鍋」だそうで、その人気の秘密とは一体何なのかを調査していました。その結果…
「美肌効果」
「リコピン」
「〆のおじや」
しかし、この要素を他のモノに応用して売れるモノになるでしょうか?
おそらく売れません。これもアンケートで得た『顕在ニーズ』だからです。
では、『潜在ニーズ』はどこにあるのでしょうか?
番組の中で一人の主婦が「トマト鍋」についてお話していました。
「トマトのダシがおいしい」
「冷蔵庫の中のあまりモノが使えて、経済的」
「簡単にできる」
つまり…
『
おいしく、無駄がなく経済的で、手軽』
こちらの方がピン≠ニきました。
おそらくこれがホントの人気の秘密!!
『潜在ニーズ』かもしれません。
これがそうだとすれば…
『
潜在ニーズ』は、
聞く≠ナはなく
聴く≠アとで得られるのではないでしょうか。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 00:28| 秋田 ☁|
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