2009年08月31日

関根式チキンカレー

「セブン−イレブン・ジャパン」には、長年取り組んできたが、実現できない課題があったそうです。
それは「売れるカレー弁当を作る」ことでありました。

この課題をついに実現させたのが、5月に発売した「関根式チキンカレー(欧風)」だったのです。テレビタレントの中でも「大のカレー通」で知られる関根勤さんとの共同開発がブレークスルーとなり、従来のカレー弁当の約5倍の売れ行きだそうです。

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ヒットの理由の一つが、「関根さんと作った」というブランド力です。

セブンのカレーは、これまでも大量のタマネギをあめ色になるまでいためて甘みを引き出す製法にこだわっていたようですが、「絶対においしい」という魅力がお客さんには十分伝わっていなかったのです。

関根さんのブランド力をテコに、その魅力がようやく伝わったというわけなのです。

(2009年8月29日 読売新聞より)


ヒットの秘訣は「関根さんのブランド力」ですが、その背景には妥協を許さないモノづくりが隠れていたのですね。
最近、キャラクターやロゴなどの力を借りてヒットを打ち出そうという商品が目立ちますが、その背景にはしっかりとしたモノづくりがなくてはいけません。それがあってはじめて、キャラクターやロゴなどの力が発揮されるのです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 16:19| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

不況太り

リーマンショックからまもなく1年が経ちます。
不景気はあっという間に下々まで波及しています。

そんなご時世で、よく聞くようになった言葉が「不況太り」と言われています。不況を逆手に利用して大もうけ…みたいな景気のいいお話ではなく、不況がきっかけになって人々の体重が増えてしまうことだそうです。

原因はいろいろあるそうですが、不況のイライラでつい甘い物を食べてしまうとか、安くて満腹になるインスタント食品や炭水化物で食事を済ませる機会が増えているからだそうです。アメリカでは経済危機以降、肥満がさらに増えているという報告もあるようです。

日本では「貧乏暇なし肥満あり」というニュー格言が登場しています。景気後退を境に、食はエンターテイメントからひたすら空腹を満たす場になったからでしょうか。

(2009年8月29日 日経新聞 日経プラスワンより)


マッドハカセも、貧乏暇なしの隠れ肥満です…
しかし、基礎代謝が上がり始めている今、ダイエットの効果は高いハズです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 16:13| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月30日

流しジュンサイ!?

これは新しいスタイルです!

三種町観光協会はこのほど、能代市のJR東能代駅で五能線の人気列車「リゾートしらかみ」の乗客にジュンサイを振る舞い、町の特産物をPRしました。

そのスタイルが画期的で、リゾートしらかみの下り2本が同駅に停車した際、事前にホームに設置した流しそうめん用の器具を使い、そうめんの代わりにジュンサイを流して食べる「流しジュンサイ」で、続々と降り立つ乗客に試食を勧めたのです。

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乗客は「ジュンサイはどこで売っているのか」などと興味を示していたそうです。

(2009年8月22日 秋田さきがけより)


いくらいいモノでも『仕掛け』『仕立て』がなくては、なかなか売れません。
そのお手本となる例が、この「流しジュンサイ」ですね。

リゾートしらかみのお客さんはこの『仕掛け』で、新しいお土産に気づかされたのです。
最高のPR方法です!
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:53| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

身だしなみ、男女に差

飲み会の幹事をやったり、お出かけしたりと、しばらくPCの前から離れていたマッドハカセですが、ようやくブログを書く時間が取れるようになってきました。
毎日続けている新聞チェックも、いつものペースに戻ってきたところです。
しかし本は…
未読が十数冊あり、こちらはいつものペースに戻っていません。


さて今日のお話は、モノづくりから少し離れて「身だしなみ」についてです。

職場での身だしなみ、男女間で気になるところに違いがあるようです。調査会社のインテージが首都圏の男女891人に聞いた調査ではこんな結果が出たそうです。
男性が「気にして対策をしている」と回答したのは、多い順に鼻毛、寝癖・髪型、ヒゲでした。これに対し、女性にとって男性の気になるところは口臭、体臭、フケの順で多く、男性とのすれ違いが目立ったようです。

midashi_001.JPG

男性が気にする3つは鏡で顔を見れば一目瞭然(りょうぜん)で、手入れもしやすい部分です。
一方、口臭や体臭は自分ではなかなか気づきにくいものです。

(2009年8月26日 日経産業新聞より)


お互いに気持ちよく働くためには、仕事と同様に、身だしなみでも見た目以外への気配りが大事ですね。
おそらく体臭に含まれていると思いますが、「生乾き臭」にも注意が必要です。

自分の口臭や体臭を気にしない(気づかない)人は、他人への配慮や気遣いが足りないようです。
それがこの調査結果が示す、男女の「すれ違い」になって表れていると思われます。

ブランドを築く要素に、「香り」、「音」、「形状」の3つがあります。
だからこそ、「臭い」には注意したいですね。


<参考>「部屋干し臭(生乾きのイヤなニオイ)」とは
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 23:13| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月21日

理解と共感

ここ最近は出張が多かったため、新聞が山のようにたまっています。
いつも新聞のネタからモノづくりのお話をするのですが、少々お休みして、前回同様にビジネススキルのお話をしましょう。


お話を聴いたり、返したり、相手を観察したり、問いかけるなど、コミュニケーションスキルは信頼関係をつくるのにとても大切です。

しかし、コミュニケーションのスキルには大きく分けて2つあり、どちらか一方だけが得意でも信頼関係はうまく構築できない場合があります。これからお話しする2つのコミュニケーションのスキルをみて、どちらが得意でどちらが不得意かを判断してみてください。得意な方を伸ばしつつ不得意な方を補えば、両方がバランスよくできるようになれば、信頼関係はよくなるでしょう。


一つは事実、情報、物事の考え方、道筋などの思考に関わるものです。
これを理論的(理性的)なコミュニケーションと呼びます。
これがうまくいけば、理解できたことになります。


もう一つが思い、気持ち、感情など心理に関わるものです。
これを感情的(情緒的)なコミュニケーションといいます。
これがうまく分かち合えた状態が共感です。


さて、いかがだったでしょうか?
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 06:50| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

コーチングとファシリテーション

30代半ばになると、組織の中では部下と上司に挟まれた環境に置かれ、いろいろな場面で壁にあたります。
そのような環境に置かれている人が、マッドハカセの友人にもおりますが、組織を活性化するにはどうしたらよいか、頭を悩ませているようです。


組織を活性化するには、固定化された思考を打ち破らなくてはいけません。その方法には、大きく分けて2つの方法があります。

一つは、自分自身の心の中を深く省みる内省です。
自分一人ではなかなかできませんので、第三者に問いかけてもらうことで、凝り固まった思考の壁を気づかせるのです。
コーチングがこの考え方に基づいています。

もう一つは、相互作用を使って自分の壁を打ち破る方法です。
他者とぶつかりあい、お互いの違いを知ることで自分の壁に気づき、新しい自分を発見していきます。
ファシリテーションがこちらの考え方に基づいています。

どちらが一方的に優れているということはありません。両者とも目指すところは人と組織の活性化であり、課題や状況に応じて組み合わせていくのが理想ですね。

(『今すぐできる!ファシリテーション』 堀公俊 著、PHPビジネス新書より)


実は、以外とコーチングファシリテーションを知らない人が多いのです。特に、組織を活性化するにはどうしたらよいか、頭を悩ませている人がそうですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 06:53| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月18日

安藤忠雄′囃z物

先週のお盆に東京へ行っていました。
エリエス・ブック・コンサルティングの土井さんやアックンさんとお会いして、本やセミナーのお話、クルマのお話など、充実した東京出張でした。

このところ出張が続き、そこで買った本と新聞・雑誌、出張先で使ったカードの明細が部屋に山積みされている状況です。

貧乏暇なし¥態が続いています。


出張の合間に、六本木、表参道、渋谷を巡って、安藤忠雄さん設計の建築物を見てきました。

ぶれない一貫したコンセプトの中に古き良きモノを取り込み、その土地の環境を壊さないモノづくりには、いつも感心させられます。

写真は表参道ヒルズです。
二枚目の古い建物は表参道ヒルズの一角です。これは関東大震災後に建てられたビルで、モダンな建築に違和感なく溶け込んでいました。

omote_001.jpg omote_002.jpg

表参道ヒルズの内部は緩やかな傾斜のついています。
この傾斜は、外の通りと同じ角度に設計されているそうです。

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素晴らしいですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 07:00| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月12日

インテリジェンス、もう一つの「情報」

CIA(米中央情報局)に代表される情報機関や、軍事の世界では、一次的な情報(インフォメーション)と、これに分析、評価が加えられた「インテリジェンス」とを明確に区別しているそうです。

「インフォメーション」 → 一次的な情報
「インテリジェンス」  → 一次的情報 + 分析、評価

(2009年8月7日 産経新聞より)


多くの情報を収集しても、身にならなかったり、うまく活用できなかったりします。おそらくそれは、分析・評価を加えた「インテリジェンス」に変えていないからかもしれません。

情報の分析・評価をしやすくする方法は、同じ時間帯≠フ同じ情報≠面倒でも集めることです。

「はたはた漁」の情報を例に見てみましょう。

さきがけ新聞では「はたはた豊漁」が報じられ、朝日新聞も毎日新聞も「はたはた豊漁」を報じられたとします。しかし、読売新聞だけが「はたはた不漁」報じていたとします。

これらは「インフォメーション」です。

これらを分析・評価すると、「多くの漁場では豊漁で、一部は不漁」であり、「はたはた漁に格差がある」ことがわかります。
このように、一つの情報だけでは分析・評価することができません。

「インテリジェンス」を得るには、同じ時間帯≠フ同じ情報≠ェ必要となってくるのです。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 18:13| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 発想法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月10日

西洋人のワサビ好きの理由…

お仕事で先週末から静岡へ行っていました。
その間起こった大きな事件と言えば、酒井法子容疑者逮捕≠ナす。

世間の同情をかっていたことから一転、麻薬所持と使用の容疑で逮捕という事件の展開でした。


日本では麻薬の所持と使用を厳しく規制しているのに対し、海外の一部ではその基準がやや緩いようです。

西洋人の方にお寿司を食べさせたら、お魚とシャリのうまさに感動せず、ワサビの辛さに感動していました。ある説によりますと、ワサビのツン≠ニくる辛さは麻薬を吸引した時の感覚に似ており、それが嗜好として好まれるというのです。

もちろん、日本人もワサビの辛さは好きですね。

日本から麻薬がなくならないのは、強い依存性だけでなく、嗜好的な部分も多いのかもしれません。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 07:04| 秋田 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

黒いチョコ、赤いチョコのパッケージ色

最近も貧乏暇なし$カ活が続いているマッドハカセです。
今週は静岡へ行かなくてはいけないので、バタバタしているところです。


さて今日のお話は、身近な色についてです。

チョコレートの色は各メーカーによって様々な色彩が施され、店頭に並んでいます。その中でほぼ共通する特徴は、黒っぽいパッケージは大体苦いチョコレート≠ナす。

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苦いチョコレートはなぜ黒っぽいパッケージなのでしょうか?

チョコレートの原料のカカオは熱を加えて焦がしてつくりますから、「苦い味」のときの色合いをイメージして「黒っぽい色」なのです。

通常のチョコレートは、もともとのカカオの色が薄茶色なので、より軽い色の茶色のパッケージ≠ネのは理解できると思います。

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ところで、赤いパッケージ≠フチョコレートも店頭で見かけます。大体の赤いパッケージのチョコレートは、「ミルクチョコレート」であって黒いパッケージのモノとは違い、苦い印象はありません。

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「苦いチョコレートは黒」に対して、「甘いミルクチョコレートは赤」なのはどうしてなのでしょうか?

実は、赤と黒の絵の具を混ぜていくと面白いことがわかります。
カラーコーディネーターの勉強をされている方はもうお解りだと思いますが、「赤」に少しずつ黒を混ぜていくとやがて茶色になり、さらに混ぜ続けると、「黒」になっていきます。

meiji_003.jpg  meiji_001.jpg  meiji_002.jpg

チョコレートは元々茶色です。
そこから苦くピュアなモノが「黒いパッケージ」、一方でミルクや砂糖を加えて食べやすくしたモノが「赤いパッケージ」ということなのです。

(宮崎和明著 『ヒット商品の創りかた』 成美文庫 より)
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 06:51| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・カラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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