それは「売れるカレー弁当を作る」ことでありました。
この課題をついに実現させたのが、5月に発売した「関根式チキンカレー(欧風)」だったのです。テレビタレントの中でも「大のカレー通」で知られる関根勤さんとの共同開発がブレークスルーとなり、従来のカレー弁当の約5倍の売れ行きだそうです。

ヒットの理由の一つが、「関根さんと作った」というブランド力です。
セブンのカレーは、これまでも大量のタマネギをあめ色になるまでいためて甘みを引き出す製法にこだわっていたようですが、「絶対においしい」という魅力がお客さんには十分伝わっていなかったのです。
関根さんのブランド力をテコに、その魅力がようやく伝わったというわけなのです。
(2009年8月29日 読売新聞より)
ヒットの秘訣は「関根さんのブランド力」ですが、その背景には妥協を許さないモノづくりが隠れていたのですね。
最近、キャラクターやロゴなどの力を借りてヒットを打ち出そうという商品が目立ちますが、その背景にはしっかりとしたモノづくりがなくてはいけません。それがあってはじめて、キャラクターやロゴなどの力が発揮されるのです。