値上げによってメーカーの売り上げ増になりますが、やみくもに値上げをすれば売り上げ減だけでなく、反感を招きかねません。結果的にプラスになる値上げとマイナスにしかならない値上げの違いは何でしょうか?
カギは『属性情報』です。
すなわち…「なぜ値上げするのか」の解説なのです。
・品質の向上
・新たな消費の場面
などの価値提案を一緒に訴えることだそうです。
原料高騰と消費不振に対応するため、原料費や製造コストなどをいたずらにカットするだけでは、やがて景気が反転上昇したときに顧客から見捨てられる危険があります。品質を落としてブランドイメージを低下させたり、まして産地や期限などを偽装して企業全体の信頼を失ったりするのは愚の骨頂と言えます。
実のところ消費者は、『節約志向』であっても『安さ志向』とはなっていないのです。品質を見極め、パフォーマンスのいいモノを買おうとしているようです。それだけ選択眼が厳しくなったと言えます。
生活の価値観でも、 『安心信頼』志向が『自己実現』に比べて強まっているのがここ数年の傾向だそうです。買い物行動にも、この価値観は反映すると思われています。
(2008年11月14日 日経MJ(日経流通新聞)より)
マズローの説から見ますと消費者の欲求は、頂点の『自己実現』から下から2番目の『安全への欲求』へ下がったように思えますが…

正確には、『自己実現』の中に『安全』を求めているといったところでしょうか。