以前「
廃油田から原油」でご紹介した廃油田、
2008年10月17日付の朝日新聞 「青鉛筆」 でも記事になっていました。
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青写真▽約40年前に閉鎖された秋田市上新城道川の油田から油が噴き出している。1日280gほどわき続け、半年でドラム缶220本分にもなった。
▽3月、水路に真っ黒な油が流れ出ているのを地主の大渕長一郎さん(86)が見つけた。これまでも少しずつしみ出ていたらしい。
▽実はこの油、かつて採掘していた会社が調べたが、売り物にはならない粗悪品。市は油田をふさぐ予定だが、5千万円近くかかる。「宝の井戸かと思ったんだけど……」と大渕さん。
(2008年10月17日 朝日新聞「青鉛筆」より引用)
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早速マッドハカセは、廃油田の調査へ行ってきました。
この廃油田は、秋田市上新城道川の県道41号線から少し山の中に入ったところにあります。
(私有地なので、見学するには市への問い合わせが必要です)
廃油田へ続く水路は、あふれ出す原油で汚れています。

あふれ出した原油は土嚢でつくられた池に溜められ、油と水に分離されていました。


この辺りはアスファルトの臭いが漂って、まるで舗装工事の現場にいるようです。
原油があふれ出ている廃油田は、この溜め池から十数b上流に行ったところにありました。

この筒からコポコポと原油が湧き出していました。

この原油を汲み出してみますと、大部分が水で上に浮いているドロっとしたモノが原油です。
コポコポと噴き出している泡は天然ガスと思われます。

この辺り一帯で原油がわき出ることは珍しいことではなく、田んぼの中にもわき出ているのです。

売り物にはならない粗悪で厄介者の原油ですが、秋田ならではの風景は残しておきたいですね。
posted by 田舎のマッドサイエンティスト at 22:57| 秋田 |
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